遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

アビイ・ロード/ザ・ビートルズ

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我がブログ200回に到達、


今回は、ビートルズでいくことにする。


チョイスするアルバムは、「アビイ・ロード」である。


曲目リスト
1.カム・トゥゲザー
2.サムシング
3.マックスウェルズ・シルヴァー・ハンマー
4.オー! ダーリン
5.オクトパス・ガーデン
6.アイ・ウォント・ユー
7.ヒア・カムズ・ザ・サン
8.ビコーズ
9.ユー・ネヴァー・ギヴ・ミー・ユア・マネー
10.サン・キング
11.ミーン・ミスター・マスタード
12.ポリシーン・パン
13.シー・ケイム・イン・スルー・ザ・バスルーム・ウィンドー
14.ゴールデン・スランバー
15.キャリー・ザット・ウェイト
16.ジ・エンド
17.ハー・マジェスティ


私がブログを開設した当初の自己紹介画像は、

アビイ・ロード」のジャケット写真であった。

ポールが裸足で歩いていて、発売当時(1970年)に、

ポール死亡説が巷に流れた。

高校生だった私は、半分ジョークだとは思っていたけど…。


白いスーツで長髪にひげを蓄えたジョンは「イエス・キリスト」、

黒いスーツを着たリンゴは「引受人」、

スーツ姿で裸足のポールは「死体」、

デニムシャツにジーンズ姿のジョージは「墓堀人」を意味している、

というのがポール死亡説の根拠だったそうである。


それはともかく、このジャッケットほど有名なものが他にあるだろうか、

私はロンドンに行ったことがないが、行けばこの横断歩道を渡るだろうなぁ。



発売当時、アルバム売上最多の世界記録を樹立したこのアルバムを、

私も購入した。

当時ビートルズはほぼ解散状態であったが、

このアルバムを録音するために、4人が数ヶ月の間、スタジオに入った。


私は、ビートルズのアルバムとしては、これが初購入であった。

この後、発売されたアルバムは、録音は「アビイ・ロード」より前のもので、

結果的に、「アビイ・ロード」が最後の録音となった。

私は、この実質最終アルバムから、真面目にビートルズを聞き始めたのであった。


であるから、私的な記念碑アルバムなのである。


因みに、今聴いているCDは旅先のシンガポールで、

1990年頃に、自分へのお土産として買って帰ってきた。



いきなり1曲目のジョンのボーカルとポールのベースが画期的な、

インパクトのある「カム・トゥゲザー」から、

最後の、最後にポールがさらりと歌う「ハー・マジェスティ」まで、

スリリングで、感動的で、アンコが頭から尻尾までしっかり詰まった鯛焼きのようである。


特に「ユー・ネヴァー・ギヴ・ミー・ユア・マネー」からは、

途切れのない流れの中に9曲が配置され、感動のフィナーレとなっている。


残念ながら、二度とカーテンコールに応えない、

彼らの活動のフィナーレでもあった。


1969年7月30日が、ラストレコーディングとなった。

ちょうどアポロ11号で、人類が始めて月面に降り立った10日後のことであった。




現在、Amazon.comビートルズのアルバム中、最も売れているのが、

イギリスとアメリカで1位を記録したシングル・ヒットばかり27曲を集めた

THE BEATLES 1」である。ま、これは分かる。


しかし、2位が驚いた。

【「ザ・ビートルズ CDボックス (16枚組セット)」¥31,474 (税込)】

驚いたけど、偉い!

みな賢い消費者だなぁと、感心した。


ビートルズは、ベスト盤を買ってもいいけど、

リリースされた1枚1枚が、世界文化遺産なのだから、

オリジナル・コンセプトアルバムを、絶対買うべきなのである。


全部、揃えるべきなのである。


永遠に、16枚(ホワイトアルバムは2枚とカウント)な の だ か ら。