ドラマ「オザークへようこそ」(Netflixオリジナル)、4シーズン全44話、見終わりました。
どなたかのYouTubeチャンネルの「おすすめNetflixドラマ」を参考に視聴しましたが、とても面白かったです。
私がNetflixに加入したのが2020年6月で、世界中にコロナがまん延し、Netflixへの加入件数が空前絶後の数値を出していた頃でした。AmazonPrimeで1話だけ無料だった「ブレイキング・バッド」を最後まで見るために、Netflixに加入したのでした。
「オザークへようこそ」は、その「ブレイキング・バッド」を上品に加工した(それでも+16指定)同類のドラマだということで夫婦二人で見始めました。
食後に1~2話くらい視るというペースで1か月くらいで、ほぼぶっ続けで見ているにもかかわらず、ストーリーの繋がりや登場人物の名前や設定を忘れがちなお互いを補いながら、44話を完走いたしました。
日中は、ドジャースのポストシーズンも同時並行で愉しんでいたのですが、このドラマの主演を務めたジェイソン・ベイトマンのドジャースタジアムでの姿もアップで映し出されて「あっ」と思ったりもしていました。
《シカゴで暮らしていたファイナンシャルプランナーの男は、ある日突然、家族を連れてミズーリ州のリゾート地オザークへと移住する。彼は秘密裏にメキシコの麻薬組織の下で働き、ボスの怒りを鎮めるため、多額の資金洗浄を企んでいた。主演・製作はジェイソン・ベイトマン、主人公の妻役をローラ・リニーが演じる。》というのが配信会社が表しているあらすじです。
ドラマの中で主人公たちはマネー・ローンダリングのためにカジノを開帳するのですが、主人公たが「悪事の集大成はカジノなんだ」というセリフをつぶやくシーンが印象的で、このドラマ全体が「悪事の集大成」と呼ぶにふさわしいものでした。
タイトルのオザークとは、ミズーリ州オザーク市のことですが、ドラマはオザーク湖という巨大なダム湖とその沿岸の森林地帯を中心に展開していきます。
この人里離れたオザークと北東(1時の方向)800㎞に位置する大都市シカゴが、犯罪者にとっては実に好都合な配置にあって、犯罪者はこの二つの都市を車で頻繁に行き来します。
主人公である普通の家族バード一家はシカゴから来たよそ者でありながら、地域に根を張ることになります。
シカゴから移住してきたバード家、オザークのラングモア家とスネル家、メキシコの麻薬カルテル一家の4ファミリーを中心として、麻薬ビジネスで得た莫大な資金の洗浄と、それを摘発しようとするFBIを描いた犯罪ドラマであります。そのほか、さまざまなファミリーも登場しますので、犯罪「ファミリードラマ」と呼べなくもないかもしれません。
数えたわけではないですが10分に1度は登場人物たちが「F〇CK」と叫び、銃弾は毎エピソード発射されるし、44エピソードと同じくらい人も死ぬし(自然死も事故死も含まれる)、それでどこが「ブレイキング・バッド」より上品なのと言いたくなるのですが、主人公たちがいるバードファミリーがその品位をかろうじて保っているとも言えるでしょう(それでもかなりヤバイ一家ですが...)。
実は直近「地面師たち」(Netflixオリジナル)全7話を見たのですが、素材になった事件がショッキングだったことですでに完結してしまっていて、ハードな犯罪ドラマではあるのですが記事にするほどもないと感じてしまいました。
ということで、「オザークへようこそ」は44エピソードには世界の悪事の大半がこのドラマに詰まっていて、良い脚本とカメラと配役があるドラマだからこそ楽しめたのでした。
Netflixは料金が上がりましたが、月額890円(CMつき)のグレードがお買い得かもしれません。