Netflixで配信されている「ペーパー・ハウス」。4シーズン全31話を1か月ほどかけて見終わりました。
ネットで配信ドラマのおすすめを探していて、多くの方が推薦されていたので見はじめたのですが、これは面白かった。
上の画像は、主人公の「トーキョー(東京)」という女性。彼女らは犯罪グループを形成し、互いの名前を知らないまま、「東京」「ベルリン」「モスクワ」「ナイロビ」などと世界の有名な都市名で互いを呼び合います。
そして犯罪を実践するときは、真っ赤なつなぎを着てスペインの画家「ダリ」の顔のお面をつけて顔を隠します。上の画像にありますが、そのダリのマスクがユーモアがありインパクトもあり、ドラマを通して重要な役割を果たす小道具になります。
彼らが引き起こす壮大な犯罪は、ネタバレになるのでここには書きませんが、スペインの「造幣局」と「スペイン銀行」でいろいろ繰り広げられます。ドラマのシナリオは、まるで完全犯罪を成功させるためのシナリオのようによく考えられていて、その骨格の頑丈さがこのドラマの人気につながったと思われます。
珍しいことにこれはスペインのテレビ局が始めたドラマで、いったんシーズン2で「造幣局」シリーズが終了し、残りの2シーズン「スペイン銀行」シリーズをNetflixが直々に制作したそうです。
英語のセリフで日本語字幕を選択して見始めたのですが、すぐオリジナルのスペイン語のセリフに切り替えました。字幕を読むとはいえ、実際の俳優のナマの声でのスペイン語での血の通ったオリジナル音声のまま視聴するのがベストだと思います。
出演者たちは「トーキョー」役の主人公をはじめ、スペインの俳優たちががみな個性的で魅力的で、良きシナリオと良き配役は良いドラマに必須だということを本作は証明しています。
9月3日からは、ファイナルシーズンのエピソードが配信されるそうで、楽しみはつづくことになります。いまから見始める方は、ちょうどいいペースで5シーズン目につなげられます。ぜひご覧あれ。