遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

「ヴィンチェンツォ」「イカゲーム」「マイネーム:偽りと復讐」/韓国ドラマ続報

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今年の6月からスタートした私の韓国ドラマ視聴生活。
「梨泰院クラス」「ムーブ・トゥ・ヘブン」「サバイバー:60日間の大統領」と紹介してきて、その後NETFLIXで観たドラマを紹介します。

「ヴィンチェンツォ」
イタリアマフィアの顧問弁護士を務める韓国系イタリア人のヴィンチェンツォ・カサノ(ソン・ジュンギ)は、韓国のとある雑居ビルに向かった。その目的はビルの地下に眠る金塊を手に入れることであった。しかし、雑居ビルは違法な手段でバベル建設の手に渡ってしまう。ヴィンチェンツォはビルの個性的な住人たちとともに数々の悪事に手を染める巨悪の企業に対し、悪をもって悪を制するべく、立ち向かう。
20エピソード(1話80分前後)視聴制限:PG–12

1話の冒頭を見たら、シリアスな犯罪ドラマかなと思ったのですが、雑居ビルの住人たちが楽しい喜劇役者のようにふるまってくれて大いに笑わせてくれます。シリアスな場面とユーモラスな場面が混ざったアラカルトメニューになっていて、楽しめました。
1話80分前後で20話の長い物語で「巨悪VS弁護士」のシンプルな構造なのですが、ペロリと平らげられる面白さでした。「巨悪」側を演じる男女俳優たちが凄いことも特筆ものです。

 

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イカゲーム」
主人公のソン・ギフンは事業に失敗、それ以降ギャンブル暮らしで母親を悲しませる毎日を送っていた。そんなギフンの前に、『大金を賭けたゲーム』への参加を促すスタッフが現れる。拉致されたギフンが目を覚ますと、そこにはゲーム主催者によって同じ様に拉致された456人の人々がいた。そして彼らは456億ウォン(約45億円)の賞金が懸けられた、命をかけて挑戦する極限のデスゲームに参加することになる。
9エピソード(1話50分前後)視聴制限:R15

「だるまさんが転んだ」みたいな遊び(ゲーム)が物珍しいことも手伝って、世界的大ヒットになったドラマのようですが、残酷シーンもあるので小さなお子さんが見るのは要注意です。

出演者たちが挑むゲームの面白さよりも、出演者たちの心の動きや多くのどんでん返しやミステリアスな要素も豊富にあって最後の最後まで楽しめます。使われている音楽も印象的です。主人公の俳優の、とぼけていながら哀愁が漂う人間臭い雰囲気がなんだかとてもいい感じでした。

 

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「マイネーム:偽りと復讐」
自分の誕生日に目の前で何者かに父親を殺されたジウ(ハン・ソヒ)。父の死の真相解明と復讐を誓い、麻薬組織のボスの後ろ盾を受け、名前を変えて警察に潜入する。
8エピソード(1話50分前後)視聴制限:R15

これは配信間もないドラマで、終始シリアスで息詰まるドラマでした。香港映画のような「警察に潜入(スパイ)するギャング」あるいは「ギャングに潜入(捜査)する警察」という構図があって、ハラハラドキドキの面白さがあります。

主人公の女優のアクションシーンが迫力があって、危険なカットはスタント俳優を使っているようですが、それでも彼女のナイフで敵と争う殺陣のシーンなどは黒澤映画のようなリアリティがありました。

 

以上、60代二人家族で楽しめた韓国ドラマのご紹介でありました。韓国ドラマは性的なシーンが少なくて安心できますが、暴力シーン(爆破や事故シーン)はかなりリアルで迫力があります。そんなにリアルにしなくてもいいのではないかと私は思います。

また、韓国ドラマは、全体的な印象で言いますと、シナリオ(セリフやストーリー)が優れていて、俳優たちの役に入り込む度合いが深くてすごくて、音楽(選曲)がカッコよくて、撮影(カメラと照明)の手抜きがなくて、登場する車(ヒュンダイ、ドイツ車、クライスラーなど)もまあカッコよくて、全般的に素晴らしいと思います。ファッション(衣装)やインテリアは、おおむねかっこよくて及第点なのですが、時々ダサい場面もあって、これからの課題でしょうか。

日本の有料(受信料)のNHK大河ドラマなど、恥ずかしいレベルなのではないでしょうか(見てませんけど)。

 

映倫の視聴制限】
G (General Audiences)
誰でも鑑賞可能。鑑賞に制限はありません。ストーリーや言葉に暴力的な表現やショックを感じるようなものが最小限にとどめられています。

PG-12 (Parental Guidance)
小学生以下のお子様が視聴する際、保護者の助言・指導が必要。鑑賞する際にはなるべく保護者同伴をオススメする作品です。小学生以下のお子様にとっては不適切な表現が一部含まれています。が、あくまで「助言・指導が必要」であるため、子供が見てはいけない、というわけではありません。

R15+、R-15指定
「R」はRestricted(観賞制限)のこと。15歳未満の方の入場・鑑賞が禁止です。PG12より表現に刺激が強く、15歳未満の方が鑑賞するのは不向きの映画です。

R18+、R-18指定
18歳未満の方の入場・鑑賞が禁止です。暴力的・性的なシーンが含まれたり、麻薬・覚せい剤使用を含むなど極めて刺激が強い作品を指します。文字通り、成人向けの映画です。