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あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

斎藤知事に命を懸けて抵抗した兵庫県職員のおかげで、私たちは維新の会と決別すべき時を迎えた

兵庫県百条委員会で尋問の前に頭を下げる斎藤知事(2024.8.30)

8月30日は兵庫県の知事パワハラ告発文書にかかる百条委員会に、告発された当の斎藤元彦知事が出席し尋問されました。

地上波では中継がなかったのですが、YouTubeではその委員会ライブの模様が配信されていました。我が家でもテレビで2時間半に及ぶ斎藤知事の尋問をすべてにわたりしっかり傍聴しました。

どれくらいの人数が傍聴しているのか、ざっとYouTubeのチャンネルのライブ視聴者数をメモして見ると以下のような視聴者数でしたた。

兵庫県議会チャンネル 1.5万人
MBSニュース 2.7万人
ANNニュース 2.7万人
ニコニコチャンネル 3.6万人
サンTVニュース 2.4万人
THE PAGE 1.6万人
カンテレニュース 1.4万人
その他数千人で、視聴者数は合計で16万人超でした。

ライブ配信の瞬間視聴者数が16万人というのは、なかなかの注目度だと言えましょう。

私は大阪府民ですが、維新の会推薦で当選した兵庫県知事とその側近の不祥事は、とても興味があります。ワイドショー的興味ではなくて、日本の民主主義や「正義」が危ないという観点からの興味です。(余談ですが、正義にカッコを付けたのは、リベラルは正義という名の暴力をふりかざすなみたいこなことを朝日新聞に意見を載せた名も知らぬ作家の主張に違和感を示すためです。)

兵庫の百条委員会を見ていると、斎藤知事の癇癪を起すための沸点は非常に低くて、その低さは尋常じゃないことを感じました。周辺のみならず伝聞でそのことを知る県職員の多さは、委員会が実施したアンケート調査の結果からも明らかです。

知事は「言い方」が適切ではなかったと反省をしましたが、「俺は知事様だ!」という勘違いプライドや傲慢さが信じられなくて、人格的に相当未熟だと感じました。

県民は知事選の時にはこの人間性までは分からなかったでしょうが、今となっては「この知事を選ぶべきではなかった」と思っていることでしょう。

また、牛タンクラブと称される知事を支える4人の幹部、とりわけ片山副知事の公益通報者へのパワハラ行為は犯罪的だと思います。

同じく、通報者のプライベートなPCデータの公開を強く主張し続けた増山という維新の県議の行為も、脅しに通じるパワハラ行為です。

これら、側近や維新の議員たちのパワハラ行為は、通報者である元局長の自殺を招く暴力的な行為ではないか、検察は詳しく調べて立憲する必要があると感じました。

そもそも、パワハラ行為の疑いがある人間を百条委員会の委員に据えるというのは利益相反だと考えます。

元局長が亡くなられた7月7日を境に、百条委員会の雰囲気は一変しましたし、それまで胸を張ってさまざまな意見を述べていた増山委員の態度が急に小さくなって、委員会に出ていても姿勢がうつむき加減になったのが何かを象徴しているように見えます。

また側近たちは、7月7日を境に、辞職したり病気を理由に降格や休職を余儀なくされていて、牛タンクラブからは腐臭が漂い始めました。

昨日は、和歌山県会議員の有田市での補選で維新の候補が落選したそうですが、ここ最近の維新の選挙は負け続けています。まもなく始まる大阪摂津市長選では、維新の推薦候補が見つからないようですから、みな維新の泥船から逃げ出し始めたようです。

維新の選挙での不振続きは、大阪万博・IRの不祥事不手際に端を発していて、加えて県職員が2人も亡くなった兵庫県知事の犯罪的行政の推進が追い打ちをかけた結果となっているような気がします。

また、あまり知られていませんが、維新所属の奈良県知事や長崎県知事も、不祥事や不手際が表面化していて、これらのニュースが潜在的に市民のどこかに澱のように溜まり始めているのかもしれません。

維新にまで翼を広げて政権交代をしていこうと立憲の代表選で野田佳彦は言いたいようですが、彼は維新とともに沈んでいく運命にあるようで、野田がいては政権交代ができないと思っている私としては、それはそれでめでたいことであります。

 

ということで、斎藤知事に命を懸けて抵抗した兵庫県職員のおかげで、私たちは維新の会と決別すべき時を迎えたようです。 黙祷

 

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