遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

万博のトイレがバカ高くて赤字が膨らむ「残念」なお知らせ

万博関連予算で、またびっくりニュースがSNSで騒然となっています。

その元ネタとなったのが、以下のURLで示したダイヤモンド・オンライン記事です。

https://diamond.jp/articles/-/338781

万博の休憩所などを除く単体のトイレは8カ所で、すべてをデザイナーズトイレにするようで、それぞれの工事入札結果が次のようになっています。

トイレ1:取止め・不調
トイレ2:6293万3982円で契約
トイレ3:1億9228万円で契約
トイレ4:1億978万円で契約
トイレ5:取止め・不調
トイレ6:1億8243万5000円で契約
トイレ7:1億1012万1000円で契約
トイレ8:取止め・不調
※24年2月5日時点

2億円近い工事契約のトイレが3カ所と、1億円が2カ所と6千万円の1カ所と、3カ所がまだ契約が決まっていない状況のようです。

あまりにもショボい万博だとはいえ、デザイナーズトイレで印象付けようとする発想が哀しいです。しかもそれがバカ高い予算で構成されていて、SNSでは「万博止めろ!」とオンライン・デモが一段と活性化したもようであります。

8カ所のうち、どのトイレに該当するのか分かりませんが、若手の建築家チームが「残念石」を使ったトイレを作ろうとしています。

「残念石」とは、大阪城の建設の際に、お城の石垣のために切り出されたにもかかわらず使われないまま半ば放置されたままの石材のことです。

若手建築家たちは、「400年もの間、光が当たることがなかった残念石の力を借りて、建築に命を吹き込みたい」と、トイレの屋根を支えるための建材として京都の木津川から運んできた「残念石」を使いたいようです。

お城用の石をトイレに使うの?といったことも少し考えましたが、最初に思ったことは、費用がかさむだろうということと、安全面は大丈夫なのかなということでした。

 

上がそのトイレのイメージ画像ですが、地震などで石が倒れたら危険だと思うのですがいかがでしょうか。

石自体の質量が大きいので、屋根の質量とは無関係に不安定ですし、本来横積みにして使うはずのものを縦置きにすれば、不安定なことこの上ないと思います。

巨大な石像「モアイ」の地中部分はかなり深くて安定していますし、市街地の電柱は安全面から少なくとも全体の長さの6分の1以上を地中に埋める基準が定められているそうです。

埋め立て地の舞洲は地盤が軟弱な万博用地ですが、「残念石」はそこに相応しくない建材だと思うのですがいかがでしょう。大阪城に運んで、本丸のどこかに寝かせて置いておいた方がおしゃれだし安全だと思いますよ。

ということで、裸の軟弱な舞洲万国博覧会は相性が悪すぎて危険なこと極まりないので、いまのうちに大阪万博は中止して、能登半島の復旧に金とマンパワーを振り向けましょう。