遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

大谷翔平がドジャースに移籍しますが、当面の年俸は要らないようです?!

大谷翔平の移籍先がついに決まりました、ロサンゼルス・ドジャースに移籍することになりました。

直前情報では、エンゼルスに残留しそうだとかトロント・ブルージェイズが移籍先の有力候補だとかいろいろ憶測が飛び交っていましたが、結局のところずっと本命視されていたロサンゼルス・ドジャースに決まりました。

決まってみれば大本命だったのですが、どこに移るか、年俸はどれくらいになるのかなど、まさにストーブリーグは熱く盛り上がりました。

大谷の年俸は10年契約で7億ドル(約1000億円)というとてつもない契約額だったようで、契約年数を考慮しなければ、スポーツ選手の契約額では過去最高だということです。

1年で100億円の年俸となるわけですが、いくら円安だとはいえものすごい年俸で、わが阪神タイガースの日本一に輝いた選手たちの2023年の年俸が総額31億5000万円だったのですから、そのすごさが分かろうというものです。

ただ、大谷に毎年7千万ドルを払ってしまうと、球団は「ぜいたく税」を支払うことになり、他の有力選手を雇ってチームの地無の補強に支障をきたすことも想定できるので、大谷側からの提案で、年俸の大部分は10年後から支払われる形態にしたようです。

ドジャースの「ぜいたく税」支払い回避策を、選手側から提案したという「歴史的な契約」だったと大谷の代理人は語りました。

つまり、「自分の年俸は遅延してもいいので、球団は強いチーム作りに徹して、ワールドシリーズを制覇しましょう」という提案で、カッコいいですね。

かつて、NBAのシカゴブルズのマイケル・ジョーダンが、自分の年俸は低くてもいいのでいい選手を集めてくれとブルズに掛け合い、結局シカゴブルズは1991~93年、1996~98年と、2度のスリーピート(3連覇)を果たしました。

大谷は、こういうことをMLBで望んでいるんでしょう。

ちなみに、ぜいたく税を支払うための総年俸の基準は2億3300万ドル(約342億円)だそうで、いぜれにせよMLBのスケールはすごいの一言です。

大谷は、野球の年俸以外の収入が5千万ドル(約73億円)とも言われていますので、50年にわたって年1千400万ドル(20億円)をもらってもいいくらいのなんともとんでもないレベルの契約ではないでしょうか。

大谷が東海岸のチームに移籍しなかったおかげで、日本での野球中継は日中にライブで楽しめることになりました。

ドジャースは、2013年にタイム・ワーナー・ケーブル(TWC)社と、向こう25年間で総額70億~80億ドル(約1兆円)、年間3億ドル(約400億円)というこれまたとんでもない放映権契約を結んだそうです。

日本のNHKにはそんな金はないのですが、チャンネルが減ったBSやJスポーツでの大谷の野球中継はすべて観られるのか、それが少し気がかりではあります。

大谷なら、年俸の遅延支払いのバーターで「日本の多くのファンにボクの野球中継を楽しんでもらいたいので、放映権はめちゃ安くしておいてね」と契約に盛り込んでくれても不思議ではないですがどうでしょう。

大谷の次は、山本由伸がどの球団に移籍するのかとても気になりますし楽しくなります。まだまだストーブリーグは熱いままです。

 

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