遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

日本シリーズ第4戦は阪神が理想とする守りの野球でした!

日本シリーズ第4戦の阪神投手陣、左から、才木、岩崎、石井、桐敷、湯浅、島本。

プロ野球日本シリーズ第4戦は、阪神タイガースがサヨナラ勝ちを決め、オリックスバッファローズとの対戦成績を2勝2敗の五分にしました。

サヨナラ打を決めた大山は見事でしたが、執拗なオリックスの攻撃を防いだ投手陣とキャッチャーの坂本の勝利でもありました。

第4戦の投手陣(登板順)
才木(25)→トミー・ジョン手術後、昨年から本格デビュー。この試合では2回にユニフォームの血痕がテレビカメラにアップされた時にはどうなるかと心配しましたが、投球に影響がない擦過傷だったようで、5回を1点に抑えてくれました。

桐敷(24)→2回を投げて、エラーなどが絡んで2点を失いました。この試合ではアンラッキーでしたが、中継ぎには欠かせない若手に成長しました。試合後の涙は、勝利の感涙だったでしょう。

石井(26)NPB史上初の国立高専卒業生。佐藤輝、伊藤将、中野、村上、と同じ「花の2020年ドラフト組」で、他の同期に引けを取らない活躍ぶりで、右の中継ぎとして一軍に定着しています。

島本(30)→才木と同時期にトミー・ジョン手術を受け2022年に復帰。いつもランナーを背負っての登板にもかかわらず最小限の失点に抑えられる投手。昨日も、3塁ランナーをバックホームアウトにする好投を見せました。

湯浅(24)→一軍マウンドは4か月半ぶりでしたが、昨日はたった1球で窮地を救ってくれました。2022年は絶対的な抑えのエースでしたが、プロ入り以来故障がちなのが残念なところです。スター性と潜在能力を持ち合わせた逸材です。

岩崎(32)→今シーズンは湯浅に代わってクローザーとして見事なセーブ王に輝きました。日本シリーズは初登場でしたが、ストレスなく9回表を無失点で抑え、9回裏の逆転劇に導いてくれました

ということで、日本シリーズ第4戦は岡田監督が理想とする守りの野球の真骨頂を見せてくれました。負けた第3戦も、一方的な負けではなく後半に追い上げたのが、4戦を戦う上で良い結果に結びついたように感じられます。

それにしても、見ているだけでも疲れる試合運びで、これが野球の醍醐味だとも感じました。

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