阪神タイガースは、10日まで甲子園で行われた広島カープとの3連戦で3連勝し、リーグ優勝までのマジックを5としました。もう「アレ」とは言わないことにしますが、こんなフレーズを書くことが訪れるなんて…長生きしていてよかった。
この3連戦で奇跡的だったのが、投手の村上頌樹(25歳、推定年俸750万円)が初戦に今季10勝目をマークしたのに続き、大竹耕太郎(28、2000万円)と伊藤将司(27、8000万円)も10勝目を挙げ、先発した3人のエースが揃って10勝に到達した対広島カードになりました。
実のところ、この3連戦で1勝でもできれば阪神が優勝できる安全圏に入れると思っていたのですが、まさか3連戦するとは。うれしい結果となりました。
初戦に登板した村上は、床田寛樹(28、5000万円)を向こうに投げ勝ち、防御率争いで2位にいる床田との差を広げました(村上1.76、床田2.05)。同試合で今期の勝利数もすでに10勝を挙げている床田に並びました(13勝のDeNA東に続く2位)。
今年本格デビューの村上と、現役ドラフトで今シーズン阪神にやってきた大竹は、昨年の実績ゼロで、突然活躍し出して前半戦のけん引役となった2人の貢献度ははかり知れないものです。青柳(29、24000万円)の調子が上がらず湯浅(24、4700万円)が戦線離脱したことを鑑みても、2人が投手陣の倒壊を防いでくれたことは明らかです。
また伊藤は、ルーキーイヤーから10勝をする実績を残していて、今年で2度目の二けた勝利ですからチームに欠かせない存在です。球筋は全然違うのですが、若い頃のスレンダーだった頃の江夏豊にも似た風格があって、彼の背番号は江夏がつけていた28番がふさわしいのではないかと思っています。
村上、大竹、伊藤の3人の球速は、最速でも150㎞を下回っているようですが、実際の球速ではなくバッターに速く感じさせるスピードボールが投げられるのが共通している特長のように感じます。キャッチャーの坂本誠志郎(29、2800万円)のリードが素晴らしいこともあって、変化球とスピードボールの投げ分けバランスが絶妙で、コントロールの良さが彼らの投球の生命線だと言えます。
それと、村上の投げるボールは回転の良いボールで、ボールがバッターボックスに届くまであまり下降しない(浮き上がるような錯覚)ところも、他の投手にない稀有な特徴で、防御率の低さの要因となっています。
それにしても、選手たちと監督コーチの共同作業による今シーズンの快進撃は、目を見張るものがあります。村上や大竹は新戦力とはいえ昨年とほぼ同じ選手たちがベンチにいて、それぞれが適材適所に配置されただけでこんなに強力なチームができるとは、岡田監督は名将の仲間入りを果たしたようです。
ということで、この後のポストシーズンでも、村上、大竹、伊藤を中心とした投手陣の奮闘を願うものです。もう少しの間ガンバレ!タイガース!
◆大竹 耕太郎@ohtake89 のX(Twitter)
昨日10勝目を
あげることができました!
まだまだ通過点。
もっと貪欲に
頑張っていきたいと思います!
この首位攻防戦で
村上、将司と3人で揃って
10勝目をあげられたのは
本当に嬉しかったです^ ^
これからも切磋琢磨して
みんなで頑張ります。