遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

長野県中野市の痛ましい事件に、18歳の自衛官候補生が刺激を受けた可能性はないのか?!

アメリカでは週末から月曜日の奴隷解放記念日(祝日)にかけて、相次いで銃乱射事件が起き、3州で4人が死亡し30人を超える負傷者が出たようです。

乱射事件になった原因はよくわかりませんが、アメリカでは高校の卒業式が6月初めに終わっていて、9月までの長い夏休みに入っているようで、開放的になった若者たちがちょっとしたいざこざで銃を持ち出し無差別に乱射するケースが相次いだのかもしれません。

アメリカには行ったことがありませんが、70年・80年代ほどひどくはないにしろ、遅い時間に出歩かないとか、観光客が行くべきでないところには行かないとか、銃社会ではいろいろ注意していないと怖い目に遭いそうです。

日本で、たとえば反差別を訴えるデモや集会やそれに反するヘイトスピーチをまき散らす連中のデモ(ヘイトデモ)が幸いにも流血騒ぎにならないのは、日本が銃社会ではないということだけのような気もします。

有事に備えて銃が扱えるように銃規制を緩和するようなバカげたことを誰かが言いださないように、切にお願いしたいものです。

先だっての、岐阜で起きた自衛官候補生の銃撃事件は、その後の捜査によると、容疑者に銃弾を渡すタイミングが早すぎて訓練の際の安全対策に落ち度があったようですし、18歳の容疑者の銃撃動機が怨みと言うよりも「人を撃ってみたかった」に近いものを私は感じます。

アメリカの乱射事件や日本の自衛隊の乱射事件を見て、銃があれば撃ってみたい、それも人を撃ちたいという衝動は、とりわけ十代の若者には押さえ難い衝動なのかなと感じました。

その衝動やあこがれはコンピュータゲームの影響もあるでしょうし、エアガンを使うサバイバルゲームなどの影響も大きいような気がします。また、持ち歩けば銃刀法違反になるようなサバイバルナイフの存在も危ういものだと思います。

少し前に長野の中野市で4人の死亡者を出した事件は31歳の男が加害者でしたが、彼は散弾銃を法的に入手していたほか、刃渡り30センチ以上もある大きなナイフをインターネットで購入していたようです。亡くなられた女性2人はナイフの犠牲になられましたので、通販による大きなナイフの販売も、規制の対象になるべきだとも感じます。

中野市のナイフと散弾銃による痛ましい事件に、あの18歳の自衛官候補生が刺激を受けて岐阜の射撃場での事件に繋がった可能性もあるかもしれないと思いますので、テレビ局による視聴率稼ぎの刺激的なニュースの伝え方も一考の余地があると考えます。

事件につながる何かのきっかけを「トリガー(銃の引き金)」と言いますが、それこそ、何かのきっかけがあれば本物のトリガーが引かれることのないように、社会全体で厳しいまなざしによる銃刀法の規制をしていくべきだと思うきょうこの頃であります。

newsdig.tbs.co.jp