遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

安倍晋三と礒崎首相補佐官が総務省に圧力をかけた「文書」発見か⁉

立憲民主党小西洋之参議員が、古巣の総務省から入手した文書の内容について、昨日の予算委員会質疑はなかなかの見ものでした。私は小西の質疑の箇所だけYoutubeで見ました。

その内部文書の要点をまとめてくださった方がいたので、ここに貼り付けます。(一部加筆&省略)
https://twitter.com/tamiyukikihara/status/1631289246639173633

【以下、上のTwitterの抜粋】
今日(3/2)、小西洋之参院議員が公開した総務省の内部文書について、要点のみを書きます。

放送法が公正な内容の放送をテレビ局に求めているのはご存知の通りです。
しかし、それは特定番組の内容ではなく、一定期間のそのテレビ局の番組全体を通して判断されるものと解されてきました。

しかし、今回の文書を読むと、当時の官邸幹部(礒崎首相補佐官・前参議員)が「特定の番組でおかしなものがある。」と総務省に対して問題提起しました。

当時の高市早苗総務相に「一つの番組でも放送法違反になり得る」旨の答弁をさせようと動いたのです。

ところが、総務省は法解釈の変更に当たるとして難色を示します。

官邸幹部は担当局長に半ば恫喝のように迫り、答弁を作るよう仕向けます。

(当該文書でもその恫喝のくだりが記されており、総務省の安藤情報流通行政局長に向かって「俺の顔をつぶすようなことになれば、ただじゃあ済まないぞ。首が飛ぶぞ。もうここに来ることができないからな。」とあります。加筆)

実は官邸の安倍首相(当時)の周辺すら、難色を示していました。

そこで、安倍首相の意向を確認することになります。
安倍首相は、総務省や周辺の見立てに反し、官邸幹部の提案に前向きな姿勢を示します。

そこで一気に事態が動き、結果的に2015年5月の参院総務委員会の場で自民党議員が高市総務相に質問する形で、法解釈が「変更」された、という内容です。
カギかっこ変更としたのは、政府は従来の解釈を変えていない、と抗弁しているからです。

その点は明日以降の審議を見たいと思います。

ただし、首相周辺すら当初は法解釈に当たると難色を示していたのは、資料から明らかです。
3/3の予算委で政府側がどう答弁するのか注目です。(引用以上)

当時は、加計学園問題について「サンデーモーニング」などが安倍首相関連の疑惑だとして番組内で問題提起していましたので、首相の周辺は「サンモニ」を黙らせる・あるいは潰すべくTBSに圧力をかけたかったと容易に想像できます。

「オラオラ、そんな番組を放送していたら、放送法違反だぞ」といいたくて言いたくて仕方なかったと思います。だからこそ、「一つの番組でも放送法違反になり得る」放送法の解釈を変更したかったようです。

ということで、いまは予算委員会で以下のところまで進んでいます。

但馬問屋@wanpakuten
《まとめ》
磯崎「サンデーモーニング許せんと安倍さんが言ってる。一つの番組で判断できるように放送法の解釈変更するわ。反論は許さん」

高市早苗(官僚の説明受け)「マジでやるの?安倍さんに電話する」
→総務官僚が記録。
~~~
高市「文書は捏造だ。本物なら議員辞める」

メディアの皆さんは、とりわけ放送法を楯に恫喝まがいの圧力をかけられているテレビ局におかれましては、放送法の「政治的公平」を遵守するために自民党寄りの偏向報道を即刻辞めるべきでしょう。さしあたりは、この明らかになった「小西文書」についてひるむことなく放送に取り上げ、小西が辞めるか高市が辞めるか知りませんが、しばらく注視していくべきでしょう。

民主主義を守るためのメディアの力が、今ほど求められる時はないのではないでしょうか。放送法の解釈など、勝手に政府が変更することは許されることではありません。

沈みゆく日本をじっと見ていては、一緒に沈んでいくだけなのですが、どうなんでしょう。明日の「サンモニ」が楽しみです。