遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

ジョンソン、首相辞めるってよ

英国のジョンソン首相が辞任する意向を表明しました。

度重なるスキャンダルで辞任に追い込まれたようですが、彼はパワフルで国を任せられる天才的な印象と同時に人懐っこくて悪ガキっぽい雰囲気もありましたが、最近はその悪ガキぶりが前面に出てきて党内の評判もダダ下がりでした。

あることか閣僚など50人以上が、ジョンソン首相に抗議する形で辞職したこともあって、彼の求心力はたちどころに消え失せてしまいました。

ロンドンの街行く若い女性は、ジョンソンを「過去最悪の首相だった」、次の首相は「だれがなってもジョンソンよりましです」とテレビのインタビューにはっきり答えていました。この女性の思うところは、多くのイギリス国民と同じなのでしょう。

日本では、安倍首相の現職時代に「森友・加計・桜を見る会」「西日本豪雨時の宴会」等々のスキャンダルが相次いでも、ビクビクしながらも安倍晋三は辞任しませんでしたし、自民党もメディアも「安倍辞めろ」と追い詰めることはしませんでした。

ジョンソンの政治や英国の内情をよく知っているわけではないですが、ジョンソンがノーマスクで飲食をしていたことを写真付きでメディアにすっぱ抜かれましたが、西日本豪雨災害のさなかにどんちゃん騒ぎをしてその写真までアップしていた安倍自民党に比べたら、ジョンソンのノーマスク飲食など可愛いもんだと思います。

英国のみならず、納税者が政府の税金の使い方(つまりそれが政治です)を常にウォッチしていてスキャンダルを持つ人間が政治をきちんとできるわけがないという考え方が、今回のような首相辞任劇を生み出すことになります。

また、税金で運営される国営放送のBBCが政府の動きを公正にきちんと伝えなかったとしたら、BBCの幹部は総辞職に追い込まれることになるでしょう。

それが民主主義で、世論や抗議デモや選挙によって、いつでもトップの首をすげ替えることができたり政権交代ができる素地がメディアや国民に在る国のことをうらやましく思うところです。

ジョンソン辞任の一連のニュースは、朝のNHKの国際ニュースで見たのですが、NHKは海外の政治は公正に報じているくせに国内政治は忖度報道も甚だしく、ここは軍事独裁政権国家か?と思わざるを得ません。

ということで、英国よりもひどい政治を10年近く続けている日本の自公政権についてその極悪非道ぶりを反省させるべく、参議院選では立憲民主・共産・れいわ・社民に投票しましょう。