遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

水道民営化の禁止と稼働中の原発の即時停止で危機管理体制はまずは改善される

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昨夜10時41分頃の関東の地震

停電と揺れによる電車の立ち往生などで、帰宅困難者が続出したようです。遅い時間帯だったので、交通の混乱は限定的だったのでしょうが、朝になっても正常運転されていない鉄道などによる交通の混乱が一部の地域で続いているようです。

水道管が各地で破裂したようすも朝になって伝わってきました。SNSでは、遅い時間にも拘らず水道局員が駆け付けてきてくれたと感謝の言葉も散見されました。

いま、一部の自治体で水道事業が民営化されようとしていますが、民営化によるサービス低下や水道料金の値上がりなど住民にとっては多くのデメリットが予想されます。災害時の対応だけで考えてみても、公的サービスと比べれば民営化のリスクははかり知れないものだと思います。

先だっては、和歌山で水道橋が突然壊れて断水が続いています。いま、近隣の自治体では和歌山市に水道水をタンクローリーで届けています。私はそのことを、水を和歌山に運んでいる神戸市長のツイッターで知ったのですが、こういうナイスな連携も民営化されればかなわないことになります。

水道事業の民営化は、住民にとっては百害あって一利なしの政策だとこういう時に再認識したいと思います。

下の画像は、首まで水に浸かって水道の元栓を占める水道局員。

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昨夜の官邸の動きは速くて、11時過ぎには岸田首相の記者会見による対策本部の立ち上げが報告されていました。

当然の動きと言えばそれまでですが、安倍や菅だとこうはいかなかったと思うにつけ、少なくとも5ミリくらいはましな政権になったという私の持論はあまり的外れではなかったようです。

昨夜の岸田が公邸から駆け付けたかどうかはわかりませんが、危機管理能力ゼロの安倍晋三は、首相だったにも拘らず渋谷の自宅に住み続け、菅義偉議員宿舎に住み続けました。岸田首相は危機管理の観点からも、必ず首相公邸に住んで陣頭指揮を執っていただきたいと思います。

地球上の震度6以上の地震の20%は日本近辺で起きているそうですので、「自民党政権」というだけで相当な危機状況なのですから、自然災害が多い日本の危機管理をしっかりお願いしたいものです。

危機管理体制を盤石にしてもコストばかりかかって、大企業や上級国民に見返りが少ないという目先のことしか見えない無知無恥無能政権が長く続いてきた結果、日本列島の災害対策やインフラ整備はずっと後回しにされてきました。

その結果、いったん失われたさまざまな機能の回復や危険因子の除去に莫大なコストがかかり続けています。そのもっとも顕著な例が、福島の第一第二原発の後始末です。この原発の後始末は、天文学的なコストと時間を費やしながら永遠に続くと思われます。

ということで、とりいそぎ危機管理体制確立の第一歩は、水道民営化の禁止と現在稼働中の原発の即時停止ということで、来たる総選挙公約でお願いしたいと思うきょうこの頃であります。