遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

記者会見のたびに腰砕けになる菅政権

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緊急事態宣言の対象地域拡大にかかる昨夜の菅首相の記者会見は、ちょうど私のウォーキングの時間と重なったので、Youtubeのライブ放送でそのもようを聞きながら涼しい夜の道を歩いていました。

なぜか愛知県が除外されていて不思議ですが、どうせなら9月12日まで日本全国を緊急事態宣言にしてしまえばいいものを、そうはいかないのでしょうか。

あのような実りのない(相変わらずの菅義偉の原稿の読み間違いも含めて)予定調和の退屈な記者会見は時間の無駄で、事前に決められている質疑のやり取りも含めた予定原稿をプレスに撒いた方がまだマシだと思います。

日本経済新聞は社説で「緊急事態の連発より医療体制の拡充を」と訴えていますが、この1年半の景気不況に進展が見えないまま、さしもの日経新聞も黙っていられなかったようです。

[社説]緊急事態の連発より医療体制の拡充を
新型コロナウイルス対策で政府は再び緊急事態宣言の対象地域を広げ、期限も延長する。しかし、宣言の連発だけでは感染は抑えられない。政府は急増する患者の重症化を食い止め、命を確実に救うことを優先すべきだ。
緊急事態宣言は首都圏を含む1都5府県に、静岡、京都、兵庫など7府県を加えた13都府県に拡大する。まん延防止等重点措置の対象も10県増えて計16道県となる。期限はいずれも9月12日だ。

昨夜は、二階幹事長など自民党公明党の領袖が5名が料亭で会合を持ったようです。ネットでは5人以上の食事はダメでしょとかまびすしいが、それはそうとして、自公幹部はいま何を相談しているのだろうと、そちらの方に興味がわきます。

昨夜の首相記者会見では、衆院解散や自民党の総裁選の質問もされましたが、自民党は総裁を菅義偉のままにしておいて総選挙を戦えると思っているのでしょうか。同じ無知無恥無能の安倍晋三が総裁の時と少し様子が違ってきたのではないでしょうか。

二階幹事長は自分に近い誰か(例えば小池百合子)を総裁に推すことも念頭にあるのかもしれませんが、その根回しに動いているのかもしれません。

横浜市長選で菅首相に近い小此木候補は、立憲民主の山中候補に猛追されているようです。私は山中候補は端からだめだと思っていたのですが、共産や社民の支援も受けたこともあるでしょうが、それより地元選出の菅首相に反発する有権者が山中を浮上させたようです。

いずれにせよ、緊急事態宣言の区切りとなる9月半ばから野党には良い風が吹いてきそうな予感がして、面白いことになって来たように思います。