上の画像は、きょうの首相官邸での安倍の記者会見の冒頭のもの。
画面中央にあるものが、電子カンニングペーパーともいうべき「プロンプター」で、ここに記者会見で安倍のしゃべる文言が流れていて、それを見ながら安倍は一方的にしゃべる。
安倍がゆっくりしゃべるのは、このプロンプターに映し出される文字の速度に合わせてしゃべっているから。プロンプターの表示が早すぎると言葉でけつまずくし、漢字に振られたルビが見えづらいのだ。
この透き通ったプロンプターのボードの役割を知らない人がいるという。防弾用のプレートだと思っている人もいるようだし、存在自体を知らない人すらいるようだ。
ツイッター界隈では、きょうの記者会見でプロンプターの電源が切れれば愉快なのにという人たちが多くて、そのことを知った私も、なかなか愉快だった。
◆武田砂鉄 @takedasatetsu
プロンプターの電源が切れて安倍首相がやらかすのを望むなんてヒドい、的なツッコミをいただいたが、「プロンプターの電源が切れただけで会見が成り立たなくなる首相」に、今、あれこれの判断を任せるのって、心配にならないのだろうか。自分はとても心配になる。
◆阿部岳 / ABE Takashi @ABETakashiOki
安倍首相の会見に参加した。前回よりさらに2分長い21分、言いたいことだけ言う冒頭発言。台本を読み上げる「質疑応答」。前回同様、そこで打ち切ろうとしたところで多数の記者から「まだ質問があります」と声が上がり、続行になった。
私は「総理、これが記者会見と呼べるんですか」と尋ねた。
安倍の顔は長く見たくないので、記者会見の内容は知らないが、質疑に入ると、さすがにいくら予定原稿があってもプロンプターに流すのははばかれるので、例によって下を向いて一心不乱に紙原稿を読み上げていた。
今回は多くの記者が「まだ質門があります」と挙手し続け何人かが質問することができたが、どうせ私邸に帰って寝るだけの首相なのに「わずか21分のこんなものが記者会見と呼べない」と私が答弁しておきたい。