遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

#詩

永訣の朝/宮沢賢治

中学1年と2年のときの国語の先生がN先生で、私の担任でもあったのでよく覚えているのだが、その先生に宮沢賢治の「永訣の朝」という詩を習った。 N先生はこの詩を情感豊かに詠んでくれたこともよく覚えていて、賢治の妹が死の床で「あめゆじゅとてちてけんじ…

死して首相は愚痴を残す/谷川俊太郎

死して首相は愚痴を残す 谷川俊太郎 (詩人) 昨日まで私は日本国の首相でしたが、今日はもう首相ではありません。と言っても辞任したわけではなくて、暗殺されたんです。で、今日は首相ではなく死人として、もとい詩人として、じゃなかった私人として一言申…

雨ニモマケズ/宮澤賢治

誰もが知る宮澤賢治の詩「雨ニモマケズ」。 はじめの2行はどなたもご存知のとおり。そして、「ほめられもせず 苦にもされず そういう者に私はなりたい」という素晴らしい言葉で結ばれている。 死後発見された賢治の手帳に綴られた詩であった。(画像はその手…

鈴の鳴る道/星野富弘

週刊朝日の先週号「忘れられない一冊」という連載コラムに、 「天地明察」「光圀伝」の作者、冲方丁(うぶかた・とう)が登場。 冲方の忘れられない一冊が、星野富弘の「鈴の鳴る道」。 星野は体育教師になったばかりの年に、クラブ活動の指導中に事故に遭い…

朝のリレー/谷川俊太郎

「朝のリレー」谷川俊太郎 カムチャツカの若者が きりんの夢を見ているとき メキシコの娘は 朝もやの中でバスを待っている ニューヨークの少女が ほほえみながら寝がえりをうつとき ローマの少年は 柱頭を染める朝陽にウインクする この地球では いつもどこ…

おかあさん/晩翠わかば賞

一昨日だったか、 朝食をとりながら天声人語を読んでいたら、 仙台の「晩翠わかば賞」の佳作入選の次の詩に遭遇。 おかあさん 青森県八戸市立美保野小学校2年 西山 拓海 おかあさんは どこでもふわふわ ほっぺは ぷにょぷにょ ふくらはぎは ぽよぽよ ふとも…