遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

日本に女性はいないの?/日本とEUの合同会議

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上野千鶴子(東大名誉教授)が東大の入学式で述べた祝辞。その内容について、私のツイッター界隈では賛同派が多数を占めていているが、いろいろ論議になったりもしていて、どちらにしろ上野千鶴子は善い来賓だった。

東大に入学した聡明な多くの女子が、「日本復興」のエネルギーを担ってほしいものだ。

そんななか、上の画像は日本とEUの「経済連携協定第1回合同委員会」のワンショットで、外務省がツイッターでアップしている。



中央(手前から3人目)がセシリア・マルムストローム欧州委員で、席に着いたEU側の要人は二人の男性以外はすべて女性。しかも、みな若々しく見え、きっと溌溂としているだろう。

一方、日本の外務省側は河野太郎をはじめすべて男。どぶねずみルック集団で、日本のために一生懸命仕事をしているようには見えない。末は、事務次官か局長かどこかの国で大使になるために、上しか見ないヒラメ官僚に徹している、のかもしれない。

EUからの出席者は、このおっさんたちを見て「日本の半分は女性だっていうことが信じられない!」と思っているのではないだろうか。

現代の日本中のありとあらゆる会議の、どこをどう切り取っても、ほぼ男がすべてを占めている。国会の本会議など、まだ女性が多い方だ。

外務省のアップしたこの会議画像が、「復興」前の今の日本を物語っている。

「あなたたちのがんばりを、どうぞ自分が勝ち抜くためだけに使わないでください。恵まれた環境と恵まれた能力とを、恵まれないひとびとを貶めるためにではなく、そういうひとびとを助けるために使ってください。そして強がらず、自分の弱さを認め、支え合って生きてください」

上野千鶴子が東大で新入生に語り掛けたこの言葉を、今、すべての官僚に伝えたい。