私は元喫煙者で、吸わなくなったのが2008年11月だったから、それからそろそろ10年になる。
ランチ仲間と食後に行くカフェが、6カ月くらい前から全席禁煙になった。
大きなビルの吹き抜けロビーの中にあるオープンなカフェなので、喫煙可能席の煙はさほど気にならなかったが、全面禁煙になった今、そこはとても居心地のいい空間になった。
大分県から大きくなっていったファミレス「ジョイフル」は、800近くのほとんどの店舗で喫煙可能なんだそうだ。今日そのことを初めて知ったのだが、今どきそれでお客が入るのが不思議だ。
ところでそのジョイフルの実質オーナーで、大分県選出の衆議院議員の穴見陽一が、受動喫煙対策が議論された衆院厚生労働委員会で、6月15日、参考人として招かれたがん患者が意見を述べている最中に、「いい加減にしろ!」とヤジを飛ばしたようだ。
受動喫煙対策を訴える肺がん患者にヤジ 国会議員「いい加減にしろ!」
穴見は安倍チルドレンの一人だそうだが、政府に呼ばれた肺がんで闘病中の参考人が「受動喫煙は何とかされたい」と意見を言っているのに「いい加減にしろ」と恫喝するとは言語道断。それがどういった場なのかをわきまえる能力がまったくない議員のようで、実に多くの議員を擁する自民党はときどきこういう莫迦が出てきて気の毒なことこの上ない。
そもそもこの男、父親が創業者とはいえ実業で成功しているのだろうから、ジョイフルの社長として余生を暮らせばいいのに、政治家がそんなに魅力的なのかい。喫煙可能な店舗に、今後も多くのファミリーに来てもらえる可能性を探った方が、国会議員で腐っているよりよほどやりがいがあるのにと思う。
「いい加減にしろ!」発言でこれから強烈なバッシングを受けるはずだから、とっとと政治家なんかやめて実業家に戻りなさい。その前に、ヤジった相手の患者さんにきちんと謝罪をしなさい。そうすれば君の名前も顔もすぐに忘れるはずだから、そうしなさい。それがいい、君のためだ。