「開幕戦に投手以外で先発出場し、さらに開幕10試合以内で投手として先発したのは1919年のベーブ・ルース以来」
オープン戦での大谷の出来はさっぱりだったので、どうなることかと心配していたのだが、2回に逆転の3ランホームランを打たれたものの、その後は無安打に抑えて見事に初勝利をあげた。
何よりも素晴らしいのは、ソーシア監督をはじめチームが大谷を盛り上げていること。そもそも将来性のあるルーキーは大事にしてもらえるのだけれど、エンジェルスのベンチを見ていたら、大谷の二刀流が成功するようにと、チーム全体が盛り上げてくれているように感じた。
キャンプ以降ここまでの大谷は、結果が出なくても常に前向きな言動に終始している。あまりにも天真爛漫ともいえるが、私は彼が冷静に課題や目的をもって次に進もうとしていると見て感心した。
今日投げた投手の誰よりも速い160㎞のボールを投げ、誰よりも落差のあるスピリット(フォーク)を投げていたのが、まるで劇画の主人公のような大谷だった。長く生きていると、いいこともある。
大谷翔平の「翔(Shou)」と「Show」をもじった「Sho time」(“ショー”タイム)は、まだ始まったばかりだ。次もがんばれ、あっぱれ!