今発売中の「BRUTUS」No,859~いまさら観てないとは言えない映画~。
彼は42歳らしいのだが、その年代で1本も観ていないのは仕方ないかもしれない。
渋谷より20歳以上年長の私も、実は黒澤映画を映画館で観たことはなく、テレビで放映されたのをぽつりぽつりと観ていて、その後DVDが一般的に出回って、主だった作品を観ることができたのはここ15年ほどのことだった。
(「羅生門」の拙映画レビュー→https://blogs.yahoo.co.jp/tosboe51/65869342.html)
観終わっての第一声が「お…おもしれぇ~~っ!!!」。
「明ゴメン!! 今まで観なくてゴメン!!」
そうなのですね、いくら黒澤映画がいいのだ面白いのだと言われても、体感しなくてはわからない。観ればわかるのである。
英国で暮らす長女夫婦。その夫が、黒澤明作品についてどれだけ感動したかと外国人の社交辞令に迎えられても、1作も観ていないので話が膨らまなくて困ってしまうのだそうだ。
そこで、私は手持ちのDVD「七人の侍」「椿三十郎」「用心棒」をとりあえず貸し出してやっている。しかしその感想はいまだに私に届いていないのは、まだ観ていないということなのだろう。それはいいのだが、DVDが無事に私の元に帰ってくることだけを祈っている。
「市民ケーン」は何度か録画したが、最初の10分くらいで眠くなりそのうち削除している。つぎのチャンスがあれば、頑張ってみようと思う。
「スミス都へ行く」は、これは能動的に観たいのだが、なぜかいまだ出会いがないのである。