いかなる理由があろうとも戦火だけは交えない国でありたい
鳥越俊太郎 2015年8月16日
タイトル通りの中身ですが、内容をごくかいつまんで言いますと次のようになります。
戦後すぐ小学校に入学した鳥越も、7歳年長の今上天皇も、戦後民主主義の真っ只中の環境で育ったのですが、天皇は平和と民主主義の申し子になられた。天皇は、きな臭い道を逆走していく日本社会と政治の様子に苦々しい思いがあるのではないかと鳥越は想像し、天皇皇后両陛下の「慰霊の旅」にそのことを確信すると言います。
鳥越は、アメリカの良きリベラルであるニューディーラーが手塩にかけた9条に代表された理想的な現憲法を継承し、未来に及んでも国際的な紛争の解決に武力行使をしないことを誓うと結んでいます。ひとりの国民として、立派な決意表明です。
その都知事選で自民党は、野合した野党は単に有名人を連れてきただけの選挙戦を繰り広げていると批判しているようです。しかし、単なる有名人であるだけでなく、「いかなる理由があろうとも戦火だけは交えない国でありたい」としっかり決意表明できる立派な候補者であり、その指摘は当たらないというほかありません。有名人だが中身空っぽのどこかの党の議員に比べれば、何も文句のないところではないでしょうか。