遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

都知事選出馬会見/ガンバレ鳥越俊太郎

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12日14時から、鳥越俊太郎東京都知事選の出馬記者会見が行われた。参議院選挙の結果にがっかりしている方も多いと思うが、元気が回復する鳥越の記者会見だった。

11日に出馬を決意したばかりだから、詳細な公約はまだできていないようだが、
税金の使い方を無駄なく公平にしたい、
格差の是正に努め持続可能な都政にしたい、
射程圏内に入ってきた改憲の動きの流れを戻したい、
出馬に至った3つのきっかけを、誰にでも理解できる柔らかい言葉で語った。

自分は、ジャーナリストの使命として、税金の使われ方を監視してきたアウトサイダーだったが、知事になれば税金を有効に公平に使い、都民のために余生をささげたいと、力強い決意も述べた。彼の言った普遍的な意味である「ジャーナリストの使命」は、会場に詰めかけた大勢のジャーナリストたちの心に届いただろう、素晴らしいメッセージだった。

鳥越の出馬会見は、疑うことが何もないさっぱりとした会見だった。高年齢と健康が少し心配なだけで、一点の曇りもない誠実で清廉潔白な候補者だと確信した。

野党4党(民進、共産、社民、生活)は、ごく短時間で鳥越を統一候補として擁立することを決めた。共産党の推薦を受けられないまま宙ぶらりんになっている宇都宮健児の今後の動向が注目されるが、彼をサポートする清い市民の方々も、鳥越なら不足はないような気がするのだがどうだろう。

鳥越は、「都政の場で改憲を阻止することはできないだろう」という記者の質問に、「その通りだが、たとえば仮想敵国とされている中国の北京と東京で、首都と言う立場で平和外交ができる。国レベルで正常な外交ができなくても、都市間で平和外交や人的交流を積極的に進めたい」と語った。
このような主張が、都政から平和外交を進め改憲の流れを変えたいという具体的な一つの要素なのだろう。

善良な多くの都民が、より良い選択をされることを祈りたい。