遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

万葉植物園の藤が満開でした

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奈良は春日大社の「万葉植物園」を訪れました。

万葉集の約4500首の歌の3分の1が何らかの植物を詠んでいるといわれます。その万葉集に詠まれている植物を育てているのが万葉植物園です。

いちばん多く詠まれているのが「萩」、次が「梅」のようですが、万葉植物園には古代からのわが国固有のさまざまな植物が、所狭しと植えられています。

いまは藤の花が満開で、ここには約20種類の藤が育っているということでした。(画像は、それぞれ種類が違うものを掲載しました。)

万葉集では、「藤波」と読まれることが一般的のようです。

恋しけば 形見にせむと わが宿に 植えし藤波 いま咲きにけり

藤波の 花は盛りに なりにけり 平城の京を 思ほすや君
 大伴四綱

藤波というのは苗字を連想しますが、そういえば、「藤」のつく苗字がおそらく一番多いと思われます。
佐藤、伊藤、後藤、遠藤、近藤、江藤、藤原、藤田、藤村、藤崎、藤長、藤木、藤本などなど、こちらも藤が満開であります。