遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

クマさん(篠原勝之)のポスター

イメージ 1

昨夜の「なんでも鑑定団」に、李麗仙が劇団「状況劇場」のポスターを持ってきた。横尾忠則シルクスクリーンのポスターが2枚で、「腰巻お仙」のポスターが300万円、「ジョン・シルバー」のポスターが200万円。鑑定額は合計で500万円だった。印刷ではない一点一点刷ったシルクスクリーンだし横尾だし、そんなもんでしょ。

状況劇場の入場料が400円の時に、そのポスターは1000円で売ったのだと李麗仙は番組で言っていた。これは1960年代のお話し。

さてその状況劇場で、70年代にポスターを描いていたのがクマさんこと篠原勝之(1942-)。
私はクマさんの「夜叉綺想」のポスターを、10年前にこのブログで紹介した。横尾のポスターを見てそのことを思い出し、他の作品も探してきて再度ご紹介。

画像、左上から右へ
「夜叉綺想」(1974)、「唐十郎版 風の又三郎」(1974)、
「糸姫」(1975)、「唐版 俳優修行」(1977)。

クマさんの風貌とこのポスターのカッコよさがミスマッチだが、ゲージツ家の面目躍如というべき作品群である。説明無用。

クマさんは、今年「骨風」で第43回泉鏡花文学賞を受賞したという。老いてなお多方面で活躍中なのである。