遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

武豊2年ぶりのG1勝利/マイルチャンピオンシップ

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行楽にいい季節になったというのに、今週の土日は仕事が入り、滋賀県守山市まで遠出。

JRの守山のひとつ京都寄りの駅が「栗東」で、駅周辺のマンション群に驚いた。
草津栗東や守山は、おいしい空気での子育てと京都や大阪への通勤圏内として適した土地である。
駅周辺のマンション群がそれを証明している。

その栗東には、JRAの栗東トレーニングセンターが存在している。
いまのようなマンション群など影も形もないころから、栗東には競走馬の厩舎や調教馬場が存在していた。
競馬ファンには「栗東」を知らない人はいない。
競馬関係者もこの周辺に住んでいて、父親(邦彦)が騎手だった武豊は、この栗東で大きくなった。

その武豊が今日、2年ぶりにG1を勝った。
サダムパテックに騎乗し、マイルチャンピオンシップを征した。

栗東での調教の手応えを感じているとの、戦前の武のことばがスポーツ紙に載っていたのを目にして、
久々に武が勝つかもしれないなあと、馬券も買わずに今日のマイルチャンピオンシップを見学。
きょうはレース観戦というより、武豊の白い帽子を目で追いかけながら応援していた。

最後の直線では、半ば強引に自分たちの進路をこじ開けた武とサダムパテックが、
切れ味鋭くというのではなく、力尽くで他の馬をねじ伏せた、あっぱれ。

ここ2年の武豊は、落馬の後遺症(もっぱら心の)もあってか、冴えない騎乗が続いていて、
しかも43歳という年齢もあって、このまま終わってしまうのかと心配していた。

勝利インタビューの第一声が、「お久しぶりです」、私も久々に嬉しかった。
これで武はG1は65勝目。G1レース完全制覇まで、朝日杯フューチュリティステークスを残すのみとなった。
朝日杯を獲るまで辞めないで頑張ってほしい。