遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

競走馬の年齢とクラシックレース

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2022年 桜花賞のゴール

JRA日本中央競馬会)は春のクラシックレースの真最中で、一昨日は桜花賞が開催され今週末には皐月賞が予定されています。

10日の桜花賞では、武豊(上の画像赤い帽子)が鞍上のウォーターナビレラ(生年月日:2019年5月27日)が、惜しくもハナ差で2着となりました。

この馬の調教師は、武豊の弟で元騎手の武幸四郎でしたので、鞍上の豊も悔しかったレースだと思います。距離の適正は分かりませんが次(オークス)に期待ですね。

ところで、かつてJRAでは馬齢は「数え年」で数えられていまして、2001年度から国際化の一環として「1月1日を起算とする満年齢」で数えることに変更されました。(これでもわれわれが使っている誕生日起算の満年齢ではありません。)

かつては、生まれた仔馬はすぐ1歳とカウントされましたが、変更後は、生まれた仔馬が初めての正月を迎えて1歳となり、次の正月で2歳となりレースに出場可能な年齢に達します。

なので、日本ダービーなどの「クラシックレース」といえば、過去は4歳馬のレースだったのですが今は3歳馬のレースとなっています。

競走馬は、同じ母馬から毎年生まれすが、遅くとも5月くらいまでに生まれるケースが多いようです。あまりにも遅く生まれると年齢差(月齢差)で能力が劣りますし、実際競走馬のセリ市では5月生まれの馬はぐんとセリ値が下がるようです。

今年のクラシックレースに出走できるのは2019年生まれの馬だけですが、5月生まれだとまだ満年齢ではまだ2歳ですから不利になります。

競馬会は馬が中心となった世界ですし、その中心となるのが3歳馬が生涯一度だけ出走可能な「クラシックレース」と呼ばれる桜花賞皐月賞優駿牝馬オークス)、東京優駿日本ダービー)、菊花賞の5レースです。

ですから競走馬は、クラシックに出馬できるように可能な限りピンポイントで最大能力を発揮できるように大切に育てられますし、馬の誕生日も1月から4月くらいの間が理想とされています。年齢起算が1月1日なので、早産で12月に生まれたらすぐ1歳になってしまうので、通常はリスク回避のために1月後半から4月生まれの馬が多いようです。

とはいっても、成長が早いとか血統が良いということで、今年の皐月賞は2019年5月生まれの馬が2頭エントリーされています。うち1頭ドウデュース(2019年5月7日生まれ)は武豊が騎乗して2歳ナンバー1を決める朝日杯フューチュリティステークス(GI)で勝った最強馬のうちの1頭です。

先に書いた、桜花賞2着ので武豊が騎乗したウォーターナビレラも2019年5月27日生まれですから、誕生日起算ではまだ満3歳に達していませんでした。

ちなみに皐月賞に出走エントリーしているジャスティンパレス(父ディープインパクト)は、きょう4月12日が誕生日です。この馬もここまでいい戦績を残している最強馬の1頭のようです。これも何かの縁ですから彼の馬券を買ってみようかと思いましたw。誕生日おめでとう。