遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

室生寺/土門拳

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             室生寺雪の鎧坂金堂見上げ 撮影:土門拳  1978年


室生寺、仁王門をくぐり雪の石段越しに見上げるは静かなる金堂。

この金堂自体が国宝であり、さらにこのお堂に国宝や重文の仏像がおわす。

この石段は「鎧坂(よろいざか)」と呼ばれていて、

作品のタイトルは「室生寺雪の鎧坂金堂見上げ」、

写っているものそのままのタイトルである。


土門は、戦前から室生寺を撮り続けて、

この作品は70歳を前にした時期のカラーフィルムでの1枚。


室生寺のたたずまいが素晴らしいのか、

それを捉えた写真家がすごいのか、

余計なキャプション無用の、国宝級写真である。