遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

遠すぎた橋/リチャード・アッテンボロー

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今日は終戦記念日、黙祷



ケーブルTVで鑑賞、

一度観た気になっていたが、それは間違いだったとすぐに気付く。

(「東京裁判」もCATVで本日鑑賞。 http://blogs.yahoo.co.jp/tosboe51/51570087.html)


1944年6月に、ノルマンディに上陸した連合軍、 
http://blogs.yahoo.co.jp/tosboe51/51190979.html

その3ヵ月後の9月にオランダを舞台に敢行された、

同じく連合軍によるマーケット・ガーデン作戦を描いた秀作である。



ガンジー」「コーラスライン」「遠い夜明け」に先立ってメガホンをとった記念すべき作品。


それにしてもよくこれだけの名優を集めたものである、

DVDの箱にはABC順に名前が連ねてあるが、

それが無難であろう。


殊に、イギリス映画の「忠臣蔵」とでも言うべき作品に相応しく、

英国俳優たちの一大競演作品となった。

ローレンス・オリヴィエ(当時70歳)やダーク・ボガード(60歳?)を前にすると、


まだ初々しい。

でも、ボガードをはじめとする軍人役の4人は、とてもよく頑張った。



遠すぎた橋」というタイトルから、この作戦がいかに大変なものだったか、

想像していただけよう。

名優たちを配しても、作戦は困難を極めた。

もちろん史実に忠実に描いてある作品ではあるが、

オールスター・キャストで戦争映画を作っても、

決して闘いをかっこよく描かないことが、映画作家の基本的条件。


レッドフォードやマイケル・ケインは、カッコよかったけれど、

彼らはいつでもそうなので仕方がないということで、

リチャード・アッテンボローの、映画作家としての基本的姿勢は間違っていなかった。

終戦記念日に相応しい、反戦&反省映画をたっぷり楽しんだ。


次の機会には、「ガンジー」を久しぶりに見直すことにする。