遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

3万5000年前の笛

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さきほどまで、NHKBSハイビジョンで小澤征爾の「100年インタビュー」を堪能。

ウィーンで小澤自身の口から、来し方をたっぷり語ってくれた、

彼のキャリアは伝統となって、100年後にまで息づいてくれることだろう。


さて、画像はドイツの洞穴で発見された約3万5000年前の、

ハゲワシの骨製の笛(左、長さ21.8センチ)と

マンモスの牙製の女性像(右、高さ6センチ)。


左、はっきりとしたフォルムが、笛以外の何物でもない、

シンプルで機能的なものは、3万5000年経っても美しい。

ハゲワシの骨製だとは、

まるで天空からの贈り物のようである。



右、女性像は、埴輪の如くグラマラスで、

マンモスの牙から掘り起こしたとは、

まるで大地からの贈り物のようである。



遥か古代から、音楽と女性は平和の象徴だったのだ、

3万5000年前の息吹、

感無量。