遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

北国の春/遠藤実

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カーラジオから流れる聞き慣れない歌謡曲

歌っているのは千昌夫

「なにこの曲?、なんかええなぁ、きっと売れるわ」てなことを

助手席に乗る連れに予想した私。時は1978年頃。


その歌の曲名は「北国の春」、

作詞がいではく、作曲は先ほど亡くなった遠藤実

私の予想通りこの曲は大ヒットした(もうその頃ヒットしていたのかもしれない)。

私がいいと思った頃には、千昌夫は2年連続で紅白歌合戦で歌っていたようで、

けっきょく「北国の春」は3年連続紅白で歌われた、それでいい。


昨日の日経新聞、作詞のいではくの遠藤実の追悼文によると

出来上がった詩を遠藤実に渡すと、

5分(!!!)で曲を仕上げてピアノを弾き千昌夫の歌わせたとある。

それを聞いたいではくは、とんでもない曲が誕生したのではないかと思い、

心がぶるぶると震えてきた、と書いている。

瞬く間に出来上がったこの歌は、

今や東亜でもっとも親しまれている歌謡愛唱歌で、

長く愛されて続けてきた。


今年の紅白歌合戦は、遠藤実メドレーコーナーが設けられることに、

ならないわなぁ、この時期じゃ。


その他私の大好きな遠藤メロディーは、

   おひまなら来てね(五月みどり、1961年5月) 

   若いふたり(北原謙二、1962年8月)

   高校三年生(舟木一夫、1963年7月)

   修学旅行(舟木一夫、1963年9月) 

   仲間たち(舟木一夫、1963年12月) 

   君たちがいて僕がいた(舟木一夫、1964年5月) 

   青春の城下町(梶光夫、1964年) 

   星影のワルツ(千昌夫、1966年3月) 

   純子(小林旭、1971年10月) 

   くちなしの花(渡哲也、1973年8月) 

   すきま風(杉良太郎、1976年10月) 

   北国の春千昌夫、1977年4月) 

   大東京音頭三波春夫/三橋美智也・藤野とし恵 ほかによる競作、1979年) 

   雪椿(小林幸子、1987年6月)



「雪椿」は、20年も昔、

何かの折に若くてきれいなバスガイドさんが歌ってくれて、

いたくいたく感動した一曲。あとで小林幸子の歌と聞き少しがっかり。


そのほかの曲は、いつでもどこでも(たぶん)歌える私のカラオケレパートリー。

すべて、同時代に私が聞いて歌ってきた大好きな歌である。

ど演歌とは少し違う、いわゆる流行歌、歌謡曲だろうか、

しかしスタンダードに長く親しまれている。


みなメロディが素直でいいなぁ、哀愁が漂い、郷愁も誘い、

唱歌とはこういう歌のことを言う。

「仲間たち」はYuoTubeで捜したが見当たらなかった、残念。


合掌。