遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

メロディ・アット・ナイト、ウィズ・ユー/キース・ジャレット

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メロディ・アット・ナイト、ウィズ・ユー   キース・ジャレット




キース・ジャレットが来週大阪にやってくる。


不覚にも2日ほど前にそのことを知った。



私のお気に入りブロガーで、

ピアニストらぷさんのおすすめで、

このアルバムを知った、これまた不覚と言えよう。



ザ・ケルン・コンサート http://blogs.yahoo.co.jp/tosboe51/4439783.html




過去にご紹介したこの3作品、

キースの演奏は、どれをとっても素晴らしいのだが、

どれも個性に満ち溢れている。



この「メロディ・アット・ナイト、ウィズ・ユー」は、

上の3作品とはまた別の顔をもつ。


スタンダードの名曲を正攻法に演奏してくれる。



実は今、高校を舞台にした小説を2冊平行で読んでいる。

私にも確かに存在した純で多感な青春時代、

そんな時代に逆戻りしたような、

爽やかな気分で2冊を読み進めているのだが、

同じくこのアルバムも無垢な頃に引き戻してくれる。


キースは重病で演奏活動を一時停止し、

1998年、快復して最初にリリースしたアルバムだったようで、

生への歓喜にあふれた一作だと思う。



全編、五月の風のようにおだやかで爽やかで、

何度聴いても、このピアノの調べにまぶたが熱くなってくる。