童話を執筆していたのをTVで見て、この記事を思いつき書くことにする。
選択肢はふたつ、
1 このグレン・グールドと他の誰か(誰でもいい)の両方所有する、
2 もしくは、グールド以外の誰かのアルバムだけを所有する。
決して、グールドだけを持たないこと。
ちなみに私は上記「1」の選択肢、
個性の比較、(ほんの一例)
■第8番イ短調K.310の第一楽章、
内田は8分4秒で演奏。
同じ楽章をグールドは3分14秒で演奏。
■第11番イ長調K.331の第一楽章、
内田は7分56秒で演奏。
同じ楽章をグールドは3分14秒で演奏。
他の誰の演奏を聴いても、
おそらく内田の演奏時間に近いものだと思われる、
グールドが個性的なのである。
この個性には何度出会ってもにんまり笑ってしまう、
もちろん彼は笑わそうとはしていない。
ピアノの音のみならず、時々彼の唸りも聞こえてくる。
私のように、にんまりする人もいれば、
彼の演奏を聴いて怒り出す人もいると思う。
だから、私は笑ってしまうのである。
彼は他人を笑わせようとはしないが、
他人が怒ることをいとわない人間である、ような気もする。
グールドと他の誰か(誰でもいい)の両方所有する、
だけど、グールドを聴いてしまう。
だからグールドを聴いてしまう。