遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

プリツカー賞受賞の山本理顕「明らかにカジノのための大阪万博だ」

「建築界のノーベル賞」と称えられる「プリツカー賞」に山本理顕(78)が選ばれました。

この賞の日本人の過去の受賞者は、丹下健三安藤忠雄伊東豊雄磯崎新などそうそうたる建築界の大御所たちです。

受賞者を国籍別でみると、日本人9人、アメリカ8人(1人は二重国籍)、イギリス人4人、フランス3人と、日本人の受賞が最多となっています。

日本は過去から「建築は一流」と言われていますが、建築関係の受賞者の数や世界の建築物への貢献度からしても、たしかに「一流」だと言えます。

「建築は一流、経済は二流、三四がなくて政治は五流」と誰かが言っていたように記憶していますが、記憶が定かではありません。

受賞された山本がいま、課題に感じていること。それは、専門家であるはずの建築家が、社会の中で信頼を失っているのではないかということ。

例えば、大阪・関西万博。「あれほどひどい計画は、建築家から見たらあり得ないと思う。日常生活を阻害するような施設がカジノ。社会貢献(課題解決)をすることを前提にしている博覧会に対して。明らかにカジノのための万博になっていると思います。そこに対して建築家集団は何も言わない」

と、一部の大御所の建築家たちや大阪カジノ万博のありようを厳しく批判をしています。私も、氏のおっしゃる通りだと思います。

かつてのプリツカー賞の受賞者たちは、すでに鬼籍に入られたり高齢ですが、若い建築家たちが世界的な建築家に育つ土壌は、日本ではもはや失われているのかもしれません。

多くの設計士は大手の設計事務所にいて、給料をもらって働いているのが典型で、大阪万博ではトイレの設計はさせてもらえてもパビリオンの設計は大手事務所が手掛けるのではないでしょうか。(だって「中抜きや裏金」が大切なんだもん...)

大阪万博は、山本が言うところの「明らかにカジノのための万博」だということを自民党政権政府も認識して、もうこれ以上大阪万博にわれわれの血税が注がれることを断固阻止してもらいたいところであります

さもないと、大阪と一緒に日本も沈没してしまいます。維新の会が潰れようが空中分解しようが知ったことではありませんが、日本が沈没することは絶対避けなければなりません。

ということで、世界の政界や建築界の笑いものにならない前に、2025万博は中止すべきなのであります。今なら間に合います。

 

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