遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

地位協定を見直す外交努力を惜しむな

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テレ朝のモーニングショー。一番最初は、1964年に始まった「木島則夫モーニングショー」だった。私は小学5年生だったが、当時の私もよく見ていて、いわゆるニュースワイドショーはこの番組が元祖だった。

実直な感じの木島則夫は好感が持てたし、まだ坂本スミ子の旦那だった栗原玲児がサブを務めていて、媚びのないニヒルないい感じの兄ちゃんだった。栗原はまだ健在で、料理研究家栗原はるみが今の妻である。

そのモーニングショー、半生記の年月を経て最近またよく見るようになった。今もいろんな切り口でさまざまな情報を提供してくれて面白い。

今週のいつだったか、沖縄国際大学の前泊教授が「日米地位協定」のお話をしていて、例によって、よく知らないことをよくわかるように解説してくれていた。

横田基地の上空は、日米地位協定によってアメリカ軍が制空権を持っているという話は知っているが、その範囲が驚きだった。米軍がコントロールしている空域(横田空域)の広さと高さはとんでもないもので、関東地方の大半を覆い隠すほどの広範囲を占めている。

単なる偶然だろうが、群馬県御巣鷹山に墜落した日航123便の事故は、横田空域内の事故だった。

横田空域のために、羽田空港は航空機の離着陸に支障をきたしている。なんでも、羽田-伊丹間が本来なら30分で飛行できるところを、横田空域を避けて迂回飛行を余儀なくされているので1時間ほどかかるのだという。

飛行機で30分で飛べる東京-大阪間なら、何兆円ものコストがかかるリニア新幹線は要らないことになる。リニア新幹線を造りたいがために、戦後70年もの間、日米地位協定や横田空域をそのままにしているのではないのか?と言われても仕方がない。

アメリカに押し付けられたというなら、日本国憲法より地位協定をまず何とかするべきではなかろうか。地位協定や米軍基地のあり様を、たとえ段階的にでも修正する能力があってこその外交努力ではなかろうか。

沖縄や本土の米軍基地はいまどれだけ必要なのか、日米地位協定について国民が深く知り必要性を考える時期に来ているようだ。

ということで、現憲法の不便さや不自由さなどまったく感じないし見直しもまったく必要ないので(リニア新幹線も同様)、それは後回しにして、数の力であらゆることにオールマイティな安倍政権は、まず日米地位協定の見直しで国民の不自由さを取り払っていただきたい。

地位協定リニア新幹線の見直しを来年の参議院選挙の公約にすれば、安倍政権は安泰になり国民は幸せを感じてくれると思う。ぜひ検討していただきたい。