遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

マイナ保険証の真の狙いは国民皆保険制度の廃止ですよ

NHKが、今の紙の保険証を1年後に廃止することが閣議決定されたと伝えています。

「政府は22日の閣議で、今の健康保険証を来年、2024年12月2日に廃止することを正式に決めました。廃止後も最長1年間は猶予期間として今の保険証が利用できるほか、「マイナ保険証」を持っていない人には代わりとなる「資格確認書」を発行するとしています。」
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231222/k10014296131000.html

自民党の「裏金」疑獄のどさくさに紛れて、また閣議決定で勝手なことを決めました。

私の知人(70歳)はマイナ保険証を持っていますが、まだ紙の保険証を使っているそうです。70歳以上の被保険者の証明である「高齢受給者証」も紙ベースであるため、保険証とセットで携行しているそうです。

その知人にマイナ保険証を使っている人を見たことがあるかを訊いたところ、老婦人が使っているのを一度見たことがあって、その方は顔認証ができなくて結局紙の保険証を提示していたと言います。
マイナ保険証のネックの一つが、その顔認証の認証システムが使い物にならないくらいひどいものだというところでしょうか。

私は歯の定期検診で医療機関を利用するくらいの70歳ですが、私の利用する総合病院でマイナ保険証を使っている人を見かけたことはありません。

また、昨日河野太郎デジタル相が、「医療機関でマイナ保険証が利用できなかったとの問い合わせが確認されている。マイナ保険証は全ての医療機関と薬局でカードリーダーを設置し、マイナ保険証を受け付けることが義務化されている。マイナ保険証が利用できなかった場合には、マイナンバー総合フリーダイヤルにご連絡をいただきたい。厚生労働省に情報提供し、事実関係を確認することになる」と述べたそうです。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/297587

顔認証をはじめマイナ保険証のシステム面の脆弱性を棚に上げて、「紙の保険証の提示を要求する医療機関をチクれ」とは、さすがは与太郎議員の鑑的存在の河野太郎です。

マイナ保険証は経済同友会の(サントリーの)新浪剛史とデジタル相の河野太郎のゴリ押し政策で、国保・社保を代表とする公的医療保険制度=国民皆保険制度そのものを根底から潰そうという魂胆が見え見えです。世界に冠たる日本の国民皆保険制度が外資(大手保険会社)に売られる前に、それを阻止しなければなりません。

そのためには、医療報酬制度や薬価制度の見直しや、民間病院の国有化や医師や看護師の国家公務員化や、医師や医療関係者の人材育成を含めた医療制度改革や、病気にならないための病気の予防対策などに国を挙げて取り組む課題が先だと思いますがいかがでしょう。

ということで、マイナ保険証の真の狙いは、国民皆保険制度に金がかかりすぎるので、その制度を廃止し予算をカットし同時に病人を切り捨てることですので、悪辣な国の驕りを正さなければなりません。

#保険証廃止勝手に決めるな  #選挙に行って政治を変えよう