遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

自民党は「裏金問題」で、「万博失敗」の維新とともに沈んでいくようです...


自民党の派閥による裏金づくりが、今週のハイライトになりそうで面白そうです。

いま東京地検特捜部の標的になっているのが「安倍派」と「二階派」です。

かつて安倍派の事務総長だった松野官房長官は、官邸での1日2回の定例記者会見でこの裏金作りに関与していただろう?との質問が飛んでも「この場で政府見解として個別の事案についてお答えできない」と、例の手垢がついた使い回しのフレーズを読み上げるだけの男になってしまいました。

この裏金とは、派閥が決めた各議員に割り当てられたノルマを超えてパー券を売り上げた際に、ノルマ超えの売り上げが当該議員にキックバックされた金です。

この裏金は「裏」ルートで、こっそり議員に還ってきていますので、官房機密費よりおいしい議員個人の財布に入っている自由な金として使えるわけです。

これは、パー券を買ってくれた企業などから「議員の財布に直接流れている金」ですから、派閥の議員の財布の中身をきっちり調べる必要がありそうです。

なぜその闇の金の存在が明らかになったのでしょうか。普通に考えると、安倍派を叩き潰そうとしている、闇の金をもらっていない派閥(議員)からのリークなのでしょうかね。派閥に属していない次期総裁候補の、菅義偉とか石破茂とかでしょうか。

この事件は安倍派にとっては痛恨の極みで、安倍派の幹部塩谷座長が「キックバックはあったかも」発言をしてすぐに取り消したものの炎上は抑えられず、派閥の全議員に飛び火したもようです。

安倍派の他の幹部、萩生田政調会長や西村経産相は、臨時国会が終了する今月半ばに向けて、身辺整理が大変なことだと思います。キックバックに加えて、彼らが政治資金パーティーを開けば「利益率90%超え」らしいので、それらをきちんと収入として会計処理して税金を払っているかどうか、特捜部にしっかり調べられるはずですから、我ら納税者にとっては痛快な不祥事といえましょう。

それにしても、安倍派や二階派に限らず、自民党の国会議員はいったいどんな政治活動をしているのでしょう。パー券を買ってもらえる人たちを集めて集めて、派閥の資金や裏金を作ることが政治活動になっているのだったら、まことにお粗末な職業集団であります。というか、「それお前らの本来の仕事じゃないだろう!たわけもの!」というお話であります。

ということで、岸田内閣がお粗末すぎて自民党が崩れ落ちそうと思っていたら、さらに自民党の内部から派閥の裏金作りという新たな火種が発見されて、いよいよ自民党も万博で沈みゆく維新の会のように、終わりの始まりが見えて来たか?という年末となってきました。

良いお年を迎えられなさそうな自民や維新の先生たちは、寒さが身に沁みてきた今日この頃ではないでしょうか。