遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

涼しくなりましたので、なんちゃって植木屋さんを始めました。

シンボルツリーせん定前(左)と後(右)

先月の9月のCNNのニュースによりますと、隣の庭木の枝を切っていた42歳の男性が、隣人に射殺されたという恐ろしい事件が米国のフロリダでありました。

「庭木の枝を切られた」と隣人の息子を射殺 米フロリダ州の男を逮捕 - CNN.co.jp

《容疑者(78)は9月17日夜、自宅の裏庭で隣人の息子(42)が境界フェンス沿いの庭木を切っているのを見て注意した。銃で威嚇したが、息子が立ち退かなかったため発砲。駆け付けた保安官補2人が現場で救命措置を試みたが、助からなかった。》

このニュースを見て気になったわけではないのですが、春から夏の間に伸びたわが家の庭木の枝がお隣に越境しているのがずっと気になっていました。

ということで、ようやく涼しくなったので週末にバッサリとせん定しました。

10年以上前に勝ったサビついた折りたたみ式ノコギリと同じくサビが目立ってきた脚立を駆使して、1本の木と2時間くらい格闘しました。妻との後片付けも含めて、疲れた半日でした。

ずっと暑さが収まらなかったので、本職の植木屋さんに頼もうかと思案していたのですが、急に涼しくなったので今がチャンスと決行しました。

葉っぱの量で言いますと、半分くらいコンパクトになり枝もスカスカになりましたので達成感で充実しています。

定年退職前は、植木屋さんによく入ってもらっていましたが、ここ10年はすべて自分でせん定しています。ただし、手入れがしやすいように樹木をコンパクトにすることが第一の使命ですので、見栄えは感心したものではありません。

でもこれで隣人の怒りを買うことなく(知りませんが)、平和にしばらく過ごせそうです。

ちなみに、私がせん定した庭木が枯れてしまったことは一度もないので、植物の生命力に感謝しつつ、なんちゃって植木屋さんを継続中であります。

でも、脚立に上っての作業はちょっと危ないなあと思い始めた、古希直前の初秋でありました。