遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

ふたたび されどわれらが佐川クンの日々

昨日のNHKニュース。「オウム真理教など過去2件の解散命令請求 記録すべて廃棄」という驚くべきニュースに接して、この国はもうじき沈むのか流れるのか空中分解でもするのだろうかと疑ってしまった。

そういえば、神戸の「連続児童殺傷事件」の裁判記録も廃棄されていることが今月はじめに発覚したが、やはりこの国の政府は(あの戦争の前後を除いて)明治以降最もひどい状況に陥っているようだ。

官僚は、良くも悪くも過去のやり方と同じように仕事をすること(前例主義)が命で、その源となるのが公文書のはずなのに、それを廃棄するのか?と耳を疑いたくなる。

「オウム真理教」など過去2件の解散命令請求 記録すべて廃棄 | NHK | 旧統一教会

そしてきょうは、またまた残念な判決を伝えるニュースが入った。

こちらは、ご存知「公文書改ざん」という犯罪にかかる民事訴訟
《学校法人「森友学園」への国有地売却を巡り、財務省の決裁文書改ざんを苦に自殺した近畿財務局職員、赤木俊夫さん(当時54歳)の妻雅子さん(51)が、改ざんを主導した佐川宣寿(のぶひさ)・元理財局長(65)に1650万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、大阪地裁(中尾彰裁判長)は25日、雅子さん側の請求を棄却した。》

mainichi.jp

先に国は、一方的に「認諾」を宣言し、1億円の賠償請求を認め裁判を終結させていて、ひとり残された形になった佐川被告に判決が下された。

統一教会問題やサッカーW杯開催中のどさくさにまぎれてかどうかは分からないが、そういった残念な判決なのだが、佐川宣寿は退官後も平穏な日々を暮らせない生活が続いているようだ。

そもそも、佐川本人は、「前任の迫田国税庁長官山口県出身で安倍に近い人物)や安倍官邸にいた今井尚哉(経産官僚)に耳元で囁かれて悪魔と握手(=「公文書改ざん」)したのだから、俺は何も悪くない。俺も被害者だ。」とでも言いたいだろうな(すべて想像だけど)。

赤木雅子さんは控訴されるだろうが、ひょっとすると高裁ではまた違った判決が出る可能性もあるし、高裁が新たな証拠を基に裁判をする可能性もあるので、それに期待したい。

なにしろ不祥事の「本家」がいなくなり、つまり、いろいろなことが明るみに出ては困る人物がいなくなったことで、うるさいハエが少なくなった気もするので、それに期待してもいいかもしれない。

あの大事件以降、1ミリずつくらいだけど「大きな悪魔の山が動き始めたような気がしている。佐川君が、安息の日々を迎える行動に出るかもしれないので、楽しみにしている。

ちなみに、以前にも記事にしたのだが、佐川君が高校・大学と親しんだ作家が、芥川龍之介柴田翔高橋和巳なのだから、半世紀前のその頃の清廉な佐川君に会いたい気がしているきょうこの頃なのであった。

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