遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

名誉棄損で東京高裁で敗訴した杉田水脈差別発言のまとめ

英国のトラス首相が辞任するそうです。彼女の経済政策によるポンド安や物価上昇などの大混乱の責任を取って、就任期間44日で首相を辞任することを明らかにしました。

日本では、死後に自ら所属した党内の閣僚経験者から「国賊」とまで言われた国内を混乱させ続けた無能の元首相は8年ものあいだ首相をつとめましたが、英国の民主主義の持つ威厳と清廉さに感服するものであります。

日本の浅ましくてくたびれたポンコツ内閣は、その後まだ継続しています。

いまの閣僚だけでも3人が身辺の不肖事で野党に追及されているという体たらくで、とりわけ瀬戸際大臣と呼ばれて久しい山際大臣の「忘れました」という都合のいい記憶力は、閣僚としての姿勢も資格も認められないものです。

さらに、昨日は名誉棄損で訴えられている杉田水脈総務政務官について、東京高裁で原告伊藤詩織さんの訴えを認める判決が出ました。一審では原告側の訴えは棄却されたのですが、二審では一転して杉田の非を認める判決になりました(拍手!)。

今年8月15日の総務政務官の就任記者会見で、杉田問題で廃刊になった「新潮45」への寄稿について問われた杉田は「私は過去に多様性を否定したこともなく、性的マイノリティーの方々を差別したこともございません」と大ウソをついたのですが、過去の杉田の差別発言の数々について毎日新聞がまとめてくれています。

下に杉田のその発言を抜粋しますが、玉川徹の思い違い発言で番組を降板しろと言うなら、杉田水脈の度重なる差別発言と今回の名誉棄損判決の一件だけをとらまえても政務官は即刻辞任すべきでしょう。国会議員としても当然に不適格です。

そもそも名誉毀損で訴えられている公判の当事者を閣僚に据えることなど、普通は考えないことなのだが、野党はそのことを岸田首相に質すとともに、杉田を政務官から引きずり下ろすことに努めるべきでありましょう。

杉田水脈差別発言のまとめ毎日新聞より)

性暴力被害を訴えた伊藤さんを描いた英BBCの番組(2018年6月)の中のインタビューで、「彼女の場合は明らかに女としての落ち度があった。男性の前でそれだけ飲んで記憶を無くした」と発言。「社会に出て女性として働いていれば嫌な人からも声をかけられる。それを断るのもスキル」

20年9月の自民党内の会議では、行政や民間が運営する性暴力被害者のための「ワンストップ支援センター」を全国で増設する方針などを内閣府が説明した際、「女性はいくらでもウソをつけますから」と、被害の虚偽申告があるように受け取れる発言をした。

産経新聞のニュースサイトでの自身の連載で「子供を家庭から引き離し、保育所などの施設で洗脳教育する。旧ソ連共産主義体制の中で取り組み、失敗したモデルを21世紀の日本で実践しようとしているわけです」「コミンテルン共産主義政党の国際組織)が日本の一番コアな部分である『家族』を崩壊させようと仕掛けてきました」

18年、月刊誌「新潮45」8月号「『LGBT』支援の度が過ぎる」とのタイトルで「LGBTカップルのために税金を使うことに賛同が得られるものでしょうか。彼ら彼女らは子供を作らない、つまり『生産性』がないのです」
「多様性を受け入れて、さまざまな性的指向も認めよということになると、同性婚の容認だけにとどまらず、例えば兄弟婚を認めろ、親子婚を認めろ、それどころかペット婚や、機械と結婚させろという声も出てくるかもしれません」

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