安倍晋三元総理が奈良市で銃撃され死亡した事件。（MBSニュースより）
《山上容疑者が動機について「宗教団体に恨みがあった」「その宗教団体と安倍元総理につながりがあると思った」などと供述していることを受けて、かつての統一教会、「世界平和統一家庭連合」が11日に会見を開きました。
会見で田中富広会長は、逮捕された山上徹也容疑者（41）の母親が団体に所属していると明らかにしました。》
私は物心ついて以降、半世紀以上を生きていますが、新興宗教などで家庭崩壊した、破綻したという話を耳にすることが後を絶たない状態です。
教団名を変えたり、あの手この手でとにかく個人から金を引っ張ることを目的とした商法や、人質まがいで信者を拘束して人権侵害のようなことをする教団が後を断たないようです。
もっとも有名なのが、90年代の「オウム真理教」の一連の事件でしょう。オウムは、現在はアレフと名前を変えて活動をしているようですが、30歳以下の多くの若者たちは95年の地下鉄サリン事件をリアルタイムで知らないことに時の流れの速さを感じてしまいます。
また、統一教会は、合同結婚式で一躍有名になりましたが、芸能人などが挙式したあの有名な合同結婚式は1992年のことでしたから、これまた遠い昔のこととなってしまいました。
しかし、統一教会も「世界平和統一家庭連合」と名前を変え今も多くの信者がいて、山上容疑者の家庭のように破綻をしてしまう不幸をもたらす宗教であるようです。
11日の会見ではその会長が堂々と山上容疑者の母親のことを隠さずに話していましたが、母親はだまされたのか救済を求めた純粋なお布施のようなことだったのか今の時点で判りませんが、家計が破たんした原因は統一教会へ多額のお金が流れたことが原因だったようです。
一説によると山上容疑者はそのことで進学をあきらめざるを得なかったようです。山上容疑者が入学した高校は奈良県で有数の進学校だったようですが、彼は卒業後自衛隊に入隊しています。20年以上も経ったいまその怒りの矛先は、統一教会と関係があるらしき安倍元首相に向かったようでした。
今後、この教団の問題がメディアでどう取り上げられるかは未知数で、個人の信仰についてとやかく言う気はありませんが、家庭が破たんするほどのお布施や高額な物を買わされる宗教が存在するとしたら、それは私たちにご利益（りやく）がいただけるというよりは、教団に金銭的利益（りえき）を供与しているだけの収奪され続ける経済活動（客観的に観れば詐欺）だと言えましょう。
高額のお金で悩みが消えたり成仏することは単なる気のせいですから、お気を付けいただきとうございます。
最後に参考までに、カルト教団に詳しい「やや日刊カルト新聞」なるものを発刊しておられる方からのレクチャー動画を貼り付けておきます。彼らは、とりわけ統一教会に詳しいのでとても参考になります。「デモクラシータイムス」で去年の秋にアップされたこの動画は、ここ数日再生回数が伸びているようです。
