きょうから衆議院は予算委員会が始まり、質問の最初に立ったのが自民党の萩生田だというのがこの臨時国会の別名「統一教会国会」(勝手に命名した)を象徴していてなんとも先行き妖しくて全身脱力感に満ちてしまいました。萩生田は、亡き安倍晋三、下村博文、麻生太郎、などに次ぐ「壺議員」の代表格。
さまざまな宗教団体が、とりわけ統一教会がこれだけ深く広く長く日本の政治の中枢部分ににかかわっていることが判ったことだけでも、安倍元首相の事件は長く歴史に残るエポックメイキングな大事件となりました。
統一教会について、岸田総理は宗教法人法に基づく調査を教団に対し実施するよう、永岡文部科学大臣に指示したようですが、文科省に丸投げして「はいやりました!」だけで終わりそうな予感がします。
今の自公政権下でフランスの「反カルト法」のような法律が成立するのは無理なことでしょうが、うす汚い壺はさっさと割って片付けて(統一教会の解散!)、日本の目下の最大課題である経済対策(円安是正、減税、個人所得増、格差是正など)を来年度予算と絡めて集中的に審議してもらいたいところですね。。
ということで、世界の「政府の文書によってセクトと分類された団体一覧」をウィキペディアで見つけたので主なカルト団体をここに紹介します。日本ではカルト教団と呼ばれるのが一般的ですが、世界共通の要注意宗教団体は「セクト」と呼ばれるようです。
この一覧表をざっと見ただけでも、20年以上前から統一教会(世界基督教統一神霊協会)は、世界中で認知されたセクトですが、もっとも金銭的被害が大きい日本では、安倍政権下の2015年に宗教法人と認定されたばかりというのがなんとも涙とため息しか出ない有難き政権であります。
各国は「日本でえげつないことになってるそうだから、統一教会には近寄らないで!」と20年以上も前からリストアップしているのかもしれません。
《セクト (sect) は元来、それぞれの宗教から派生した「分派」のこと。一様には定義できないが、近年、宗教団体による深刻な社会問題がしばしば起こったことで、ヨーロッパの各国でも同様な法整備がなされたことから、セクトには「カルト」と関連する語として、社会的に警戒を要する団体という否定的な意味も加わった。日本では、「セクト」と「カルト」は、かなり異なる概念を表す。》
◆オーストリア
1996年、サイエントロジー、世界平和統一家庭連合(世界基督教統一神霊協会)、ファミリー・インターナショナルなど200団体を認定。2005年に最新の報告として更新されている。
◆ベルギー
1997年にアーミッシュ、オウム真理教、ファミリー・インターナショナル、世界基督教統一神霊協会、創価学会 など189団体を認定。該当の189の団体をセクト(カルト)であると認定しているのではなく、不法行為や危険な行為が継続されていないか監視する必要があるというリストだとしている。
◆フランス
1999年のセクトと金銭に関するフランス議会報告は、金銭的な影響に関して、メジャー・プレーヤーと判断できる真光系諸教団、世界基督教統一神霊協会、サイエントロジー、創価学会、エホバの証人など30数グループに注意を集中させた。
◆ドイツ
1996年にドイツ連邦政府が、ファミリー・インターナショナル、 真光系諸教団、サイエントロジー、創価学会、ヤマギシ(幸福会ヤマギシ会)など25団体を認定。
1997年にはベルリン市政府報告が、世界基督教統一神霊協会、サイエントロジー、いわゆる マルチ商法業者などを認定。
◆中国
2014年に、法輪功、世界基督教統一神霊協会、ファミリー・インターナショナルなど邪教認定をしている宗教団体名を公開。
以上