遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

一日遅れの祝メーデー/いざ奮い立て「連合」よ!

一日遅れになってしまいましたが、昨日5月1日は労働者を称えるメーデーでした。

もう45年も前になりますが、私の就職先には労働組合がありました。ユニオンショップ制を導入していて、管理職になるまで労働組合員であることを義務付けられていて(労組を除名されたら企業を解雇される)、それが当然の義務であり権利だと私は受け止めていました。

当時、5月1日が平日であってもメーデーの集会に参加していました。

私の職場は京都で総評系(社会党系)の労組でしたので、二条城前広場でメーデーの集会があり、多くの労働者が集まって四条河原町を経由して円山公園までデモ行進(大規模の行進でした)をしてそこで解散しました。

いま5月1日にそんな大規模行進したら、観光客は驚くだろうし地元の商店主は怒るでしょうから、ずいぶんと大らかな大人の時代でした。

一方、京都の同盟系(民社党系)の労組は、総評系に比して小さい規模で円山公園で集会を行い、そこで流れ解散していたようでした。ですから、私たち総評系の労組は、宿敵である企業お抱えの「御用組合」が集会をしていた円山公園を目指してデモ行進をしていたことになります。

お互いが宿敵(お互いの組合員の引き抜きなどもありました)だった総評系と同盟系の労働組合が握手して統一され、1989年に誕生した日本労働組合総連合会(通称「連合」)です。

現体制は、8代目会長:芳野友子(出身:JAM)
会長代行:松浦昭彦(UAゼンセン)
会長代行:川本淳(自治労
事務局長:清水秀行(日教組)です。

幹部は、会長とその代行の1人が元同盟系で、もう一人の会長代行と事務局長が元総評系の自治労日教組が出身母体となります。

しかし、自民党へ露骨なまでにすり寄っている連合の芳野会長に関し、出身産別労組「JAM」の会長が「労働運動と私の20年の歴史は自民党との闘いの歴史です。自民党との連携は私の労働運動への侮辱です」と怒りの声をあげているようです。

出身労組から叱られている芳野会長は、お役目御免ではないでしょうか。「JAM」の会長がどのような思いで怒っているのか分かりませんが、口だけでなく「出向」させている芳野を引き取るべきだと思います。

それと、ほかの幹部の思いがよく分かりませんが、連合の末端の組合員には自民党を打倒するという意識がいまだに強いと思います。

自分たちが連合によって守られているから安心だと思っているだけでなく、非正規の労働者の存在によって格差が広がり社会が分断されていくことに憤りを感じたり憂慮している人たちが少なくないと感じます。

連合組織全体が腐ったわけではなく、幹部の愚行に怒りを感じていることの象徴が、「自民党との連携は私の労働運動への侮辱です」とする「JAM」の会長の言葉ではないでしょうか。

ということで、生まれ変わった連合を見たいし、その幹部は、日本のすべての労働者の真の代弁者となり自民党政権と真っ向から闘う姿勢をとることを願ってやまない今日この頃であります。いざ奮い立て「連合」よ!

 

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