遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

池江璃花子選手アッパレ!スポーツ庁はもっと予算をとって来い!

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白血病から復活した池江璃花子が、オリンピックのメドレーリレー標準記録を上回って五輪出場を決めたというニュースに拍手喝さいを送りたい。

彼女が選手としてプールに帰って来ないのではないかと思っていたので、メドレーリレーとはいえ五輪出場を決めたことに驚いた。充実した日本の治療技術と元来彼女が持っていた強い精神力と体力の賜物だ。おめでとう!

mainichi.jp

私は、小学5年生まで泳げない少年、いわゆる「かなづち」だった。小5から参加する臨海学校の班分けでは、自己申告でみじめな「かなづち」ばかりが集まった班に入った。臨海から帰ると公営のプールがはじめて完成して(学校のプールはまだなかった)、そこで近所の中学生に泳ぎを教えてもらい、クロールができるようになった。その後間を置かずに、平泳ぎや横泳ぎも習得した。
それからというもの、中学校を卒業するまで時間が許す限りひとりでプールに行って好きなだけ泳いでいた。

ところで、スポーツ庁の中学向け新学習指導要領が《日本の体育を変える 目標は「スポーツ嫌いの中学生を半減させる」こと》というものなのだが、お上が「嫌いなもを好き」に変えさせるという姿勢がディストピアなのだった。

私は、スポーツは大きくなるにつれ自然に好きになったが、嫌いな苦手なスポーツもまだ多く存在するし、好きにならなくてもいいと思っている。
「運動会での組体操を好きになってね」とスポーツ庁に言われてもほとんどの中学生は好きになれないはずだ。

特訓やしごきや鉄拳制裁のある日本軍のような部活を好きにならなくても自然なことだし、早く帰宅して好きなことしている方が楽しい人生だと思う。運動は苦手だが、適度な運動をして健康を維持していれば、絵や作文や手芸や工作や将棋は好きだという文化庁寄りの生徒がいても何ら問題はない。

ということで、スポーツはできなくても池江選手や大谷翔平に感動できるので、スポーツ庁は無料で使える体育館や温水プールや自転車専用道路や散歩道の充実に尽力してもらいたい。106兆円も予算があるのに、文科省スポーツ庁は予算を取れなかったのかな?来年度は頑張りたまえ。