サラ・ブライトマン 1962年英国生まれ
19歳のとき、ロンドンの『キャッツ』のオリジナルキャストとして出演。
彼女が演じたのは、子猫のジェミマ役。日本でいうところのシラバブ。
1985年 ニューヨーク、ロンドンにおいてアンドリュー・ロイド・ウェバーの『レクイエム』初演に出演。共演はプラシド・ドミンゴ。
1986年10月にロンドンのハー・マジェスティ・シアターで開幕した『オペラ座の怪人』でクリスティーヌを演じる。
1988年 1月よりブロードウェイにおいて同じく『オペラ座の怪人』のクリスティーヌ役を演じる。
1994年 平安建都1200年記念行事「オペラとミュージカルの夕べ」と題して、『プラシド・ドミンゴ&サラ・ブライトマン・ジョイントコンサート』を京都、名古屋で開催。
1996年 アンドレア・ボチェッリとデュエットした『タイム・トゥ・セイ・グッバイ 』がヨーロッパで大ヒット。
ヒーリング [healing]
治療。回復。
ヒーリング-ミュージック [healing music]
ストレスなどによる症状に効果のある、環境音楽の一種。音楽療法。
だいたい、音楽と名のつくものは全て、人を幸せにするものである。もちろん、曲の好き嫌いはあるが、好きな曲を聴けば、癒されるし幸せになる。
だから、ヒーリングなんてジャンルは存在しない。と思っている。
夏目漱石は「草枕」の冒頭で「あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。」と言っている。
「ヒーリング」とされている音楽が嫌いなのではなく、「ヒーリングですよ」と銘打って売る輩のやましさが嫌いなのである。
サラ・ブライトマンも、ややもするとそこにジャンル分けされる。
タイム・トゥ・セイ・グッバイはヨーロッパで1000万枚を売り上げた。
私がこのCDを購入した経緯はよく憶えていないが、おそらく千住真理子の週刊誌連載エッセイでの推薦だったかと思われる。
収録曲はポピュラーとクラシックがほぼ半々。
その実力にはただただ平伏すしかないのであるが、歌声は雲をつきぬけ遥かに拡がる。
この1枚に限らず、サラの歌で、心豊かに幸せになる。
ロンドンの歌姫の実力をとくとご堪能あれ。
ここで一部試聴できる。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000002SMW/qid=1124798622/sr=1-8/ref=sr_1_10_8/249-6643994-7119555
1. タイム・トゥ・セイ・グッバイ (L.クワラントット、F.サルトーリ、F.ピーターソン)
2. ノー・ワン・ライク・ユー (ジェリー・ゴールドスミス)
3. ジャスト・ショウ・ミー・ハウ・トゥ・ラヴ・ユー (D.B.ベムボ)
4. テ・キエレス・ボルベール (ジプシー・キングス)
5. イン・パーチェ (パトリック・ドイル)
6. ゼア・フォー・ミー (ラ・ビオンダ、リカネック)
7. ビリティス~愛の妖精 (フランシス・レイ)
8. リヴ・フォーエヴァー (フランシス・レイ)
9. 歌劇「ワリー」第1幕~さようなら、ふるさとの家よ (カタラーニ)
10. ナトゥラレーサ・ムエルタ(静物画) (J.M.カーノ)
11. 恋のアランフェス (ロドリーゴ)
12. 「カルミナ・ブラーナ」~ゆれ動く、わが心 (オルフ)
13. 歌劇「ジャンニ・スキッキ」~私のお父さん (プッチーニ)
14. モテット「エクスルターテ・イウビラーテ」~アレルヤ (モーツァルト)
(一部競演:テノール:アンドレア・ポチェッリ、ホセ・クーラ)