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本田技研(ホンダ)は、2021年に英国工場を閉鎖すると発表した。
英国のEU離脱で、英国からヨーロッパ各国への輸出に関税がかかるようでは、撤退するほうが自社に有益だとの力学が働いたのか。ホンダの社長は、英国のEU離脱が撤退の理由ではなく、電気自動車の開発製造に重きを置いた結果の判断だとかなんとか言っているようだ。
従業員たちは、相当なショックだろう。世界で最もスマートな自動車製造会社で働くことにプライドを持っていただろうに。彼らの一部は、ロンドンの国会前で「ホンダ、行かないで!」と書かれた横断幕で計画を思いとどまるよう訴えた。
英国のEU離脱は、その条件についてまだ国会で揉めていて、離脱に関する決議は先送りになっている。離脱を思いとどめることはできないのだろうか。どこかの都構想の是非を問う住民投票のように、同じテーマで国民に是非を問うことはありえないだろうから、無理なのだろうか。
ホンダもそこで働く従業員も英国政府も、まったく利害関係のない私も、撤退は残念なことである。
一方、その代わりに、米国では日本企業の7工場が誘致されるようだ。これは、トランプ大統領が記者発表したもので、安倍首相が7工場を日本から米国に移すことを約束したという。
私はまた首相お得意のウソだと思う。トランプは来年の選挙で負けると踏んでの、今のうちに喜ばすだけが目的の大嘘だと思う。野党は、日本のどんな工場が米国に移設されて、どれだけの従業員が路頭に迷うことになるのか、はっきり示すよう安倍に質してくれたまえ。
どこのどんな7つの工場が、米国に「輸出」されるのだろう、発表が楽しみである。