遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

「ガラスの天井」について

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「今日のことば」、第5回目は「ガラスの天井」です。

■「ガラスの天井」
英語の「グラスシーリング」(glass ceiling)の訳で、組織内で昇進に値する人材が、性別や人種などを理由に低い地位に甘んじることを強いられている不当な状態を、キャリアアップを阻む“見えない天井”になぞらえた比喩表現です。もっぱら女性の能力開発を妨げ、企業における上級管理職への昇進や意思決定の場への登用を阻害する要因について用いられることが多く、ガラスの天井の解消を図ることが、職場における男女平等参画を実現する上で重要な課題となっています。(朝日新聞 2013/1/11掲載)

当初は、女性のキャリアを阻む障壁のメタファーであったが、現在は男女を問わずマイノリティの地位向上を阻む壁としても用いられるようになった。
Wikipediaより)

杉板じゃなくてガラスの天井というのが、いやらしいですね。上空まで澄み渡っていて上昇できそうなのに、実はできないというのがやるせない仕組み。それにしても、「ガラスの天井」とは、巧みな比喩表現(メタファー)であります。

そのガラスの天井がもっとも強固な国が、日本。まあ、日本の場合は「ガラス」じゃなくて鉄板ですがね。

日本は、男女格差はG7で最下位、世界144か国中111位というとんでもない国であります。日本の女性は上昇志向はないし、責任から逃げたがっているからこういう結果もやむなしという意見もありますが、「一旦男女格差を解消してから言えよ」という類のくだらない意見であります。

日本の男女格差(ジェンダーギャップ)が、なぜそんなに大きいのかを1分46秒にまとめたのが以下の動画です。
   111位って何? ?なぜまだ男性と女性には差があるのか?

この動画は、女性が作ったものですが、短くて要点が飲み込みやすくて素晴らしいと思います。同時に、こういう動画を作れるのだから、女性は有能だという証左にもなっています。

日本の男女格差、111位に悪化 G7で最下位朝日新聞2016年10月26日より