遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

まだ旅の途中/初詣

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正月3日。ウォーキングを兼ねてお寺詣り。歩く距離を逆算してホームセンターに車を停めて、そこから小さな真言宗の山寺まで、往復5キロ弱の初詣だった。

山門までの両側には、一様にまだ真新しいお墓が並ぶ。境内までの空き地をお墓にしたのかな。まだ少し空きもあって、さながら新興住宅街のような様相を呈していた。でも、清潔な墓石と供えられたばかりのお花とが、良いマッチングだった。

ちょうど、一組の家族がお参りをされているところだった。正月に墓参り、私には縁のない習慣だが(妻にはある)、悪くないと思う。

引っ越して間もないころ、自宅周辺に車で行ける墓地を手に入れ墓を建てるのはどうだろうかと妻に相談を持ち掛けたのだが却下された。

子どもが嫁いだ今、あの時の妻の判断は正しかったと思う。実家の山の中にある墓地(元埋葬地)で十分だし、あの墓を守って死んでいけばいい、私の骨はどうなってもよいという気がしているからだ。妻は、自分の実家の墓にも入れるだろうし。

といった2017年の初詣。あと20回は可能かな、「墓」まで遠い旅路は続く。