遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

ヴェネチア/三岸節子

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 「ヴェネチア」 三岸節子 114x146cm 堀美術館(名古屋市

絵を描くのが上手な人、うらやましいですね。

とりわけ、私がいいなあと思うような絵を描ける人は、かっこいいなあとちょっと尊敬してしまいます。

3年前の入院中、その病院のコーヒー販売機のそばの壁に大きな絵が架けられていまして、確か女性の絵だったと思うのですが、私の好きな絵でした。
その後健康になって、その病院へは行っていませんが、あの絵だけ見に行ってみようかと思っているくらいです。

そこで、新年にふさわしい、華やかな1枚を、私の好きな三岸節子の作品でご紹介。

本作「ヴェネチア」は、名古屋の堀美術館に所蔵されているそうですが、三岸が70年代に描いた作品のようです。当時、彼女は70歳くらいでしょうか。もし、堀美術館で見られるのなら、名古屋に出かけてもいいと思っています。そのときは、一宮の三岸節子記念美術館にも訪れるつもりです。

大胆な構図で、溢れだすような青のグラデーションが印象的です。青は、この作品の命です。
淡い落ち着いたシルエットのヴェネチアの橋や建物と、青のコントラストが、無造作に見えて絶妙の組み合わせ。三岸は天才です。

私、青が好きで、行ったことないヴェネチアが好きで、三岸節子が好きですから、初夢のようにめでたいアートです。