遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

京都散歩/哲学の道

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南禅寺から北に少し行った永観堂界隈から銀閣寺界隈までの、琵琶湖疏水に沿った閑静な小道が「哲学の道」。

永観堂(画像左2枚)には時間の関係で門の入り口に立ち寄っただけ。
永観堂は秋の紅葉が素晴らしいお寺さんで、京都で働いていた30代の終わりころ、夜に紅葉のライトアップを訪ねたことを思いだした。
いまは、ツツジがここを盛りと咲いていて見事でありました。

哲学の道には、桜や紅葉も季節には多くの人が押し寄せるが、今の季節の平日の午後にはゆっくり歩ける。
銀閣寺までの道の右手に、空まで拡がるのが東山三十六峰なので、新緑のいまは大量の酸素が小道に降り注ぐ。森林浴なのである。
足元には手入れの行き届いた野草が、自然な感じで小道を飾っている。疏水に架かる橋のたたずまいも風情があってとてもよろしく、時を重ねて風景に溶け込んでいる。

私たちのような関西弁丸出しの下品な一団は、遠くから来られた観光客や、しっとりと歩いているカップルには、はなはだ迷惑だろうと思う。私たちは、「どこが哲学の道じゃ」と、すれ違う人たちに黙殺されていると思う。

ということで、無教養で下品な私たちは「思索より花よりダンゴ」というわけで、疏水のほとりの瀟洒で静かな茶店和スイーツをいただきながら少し休憩。
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私は、わらびもちを注文。柄にもなく抹茶セットを頼む仲間もいたりで、フォトジェニックなオーダーだったのでカメラに収める。
私のわらびもち(左)は、抹茶にまぶすか黒蜜で召し上がるか、ご自由にどうぞということで、ムチムチもちもちと美味しゅうございました。