青い絵の具を見るたびに、有島の「一房の葡萄」を思い出します。
で青空文庫で読み直してみたら、ほとんど憶えていないことに気付きました。
■主人公が欲しかった絵の具の色は、青空や海の色である青色だけでなく、
もう一色は、船の喫水線の下に塗られている深い赤色でした。
赤い色だったとは、まったく記憶にありませんでした。
もう一色は、船の喫水線の下に塗られている深い赤色でした。
赤い色だったとは、まったく記憶にありませんでした。
■主人公は、葡萄を書きたかったから青い絵の具が欲しかったのかと思っていたのも、
まったくの記憶違いでありました。
まったくの記憶違いでありました。
■素晴らしい色の絵の具を持っていた旧友は、西洋人のジムでした。
その絵の具は固形で、この小説が書かれた大正9年に固形絵の具を発売していたのは、
おそらく英国のウィンザー&ニュートン社だと思われます。
いまだに水彩も油彩も、最高峰のメーカーであります。
その絵の具は固形で、この小説が書かれた大正9年に固形絵の具を発売していたのは、
おそらく英国のウィンザー&ニュートン社だと思われます。
いまだに水彩も油彩も、最高峰のメーカーであります。
■主人公が欲しかったは「コバルト・ブルー」と「クリムソン・レーキ(深い赤)」だったと思われます。
私は、ずっとチューブに入った絵の具をイメージしていましたが、
当時はまだチューブ絵の具は普及していなかったようです。
私は、ずっとチューブに入った絵の具をイメージしていましたが、
当時はまだチューブ絵の具は普及していなかったようです。